会社(企業)の面接など、就職活動(就活・リクルート活動)に適した靴(シューズ)を説明いたします。
【メンズ(男性)編】
▼デザイン選びについて
・内羽根ストレートチップ
・ストレートチップとは?
・内羽根とは?(内羽根式と外羽根式の違い)
・靴ひもの通し方
・内羽根式の羽根の開き(閉じ)具合について
・デザイン選びの注意点
・その他の注意点
▼サイズ選びについて
・ワイズ選びについて
▼サイズ選びのお問い合わせ
▼おすすめ商品
【レディース(女性)編】
▼黒のパンプス
■関連ページ
(説明文:靴のパラダイス店長 大嶋信之)
メンズ(男性)編
どのデザインを選ぶべきか
社会に出て、一足は必ず必要になってくる革靴。
就職活動(就活・リクルート活動)には、どのような靴を選べばよいのでしょうか?
まず、購入しておいて間違いないのは「黒の内羽根ストレートチップ」です。
内羽根式ストレートチップ
黒の内羽根(内羽根式)ストレートチップは、俗に革靴・ビジネスシューズと呼ばれるドレスシューズ(紳士靴)の中で、最もドレッシーなデザインとされ、フォーマルな場でも履かれるデザインとなっています。
ですので、これ一足で、就職活動(就活)から、就職が決まった後のビジネスシューズとしても十分活躍します。また、結婚式や法事などのあらゆる冠婚葬祭にも、最も適したオールマイティなデザインとなりますので、社会人に向けて一足買っておくと、非常に重宝します。
→黒の内羽根ストレートチップ 商品一覧
ストレートチップとは?
ストレートチップとは、数あるドレスシューズ(紳士靴)のデザインの中のひとつで、つま先のシーム(縫合)部分のステッチが、横一直線のデザインのことを言います。ドレスシューズの中では、ドレッシーなデザインとされています。
また、つま先(トゥ)にキャップを被せたようなデザインから「キャップトゥ」と呼ばれることもあります。日本では古くから、横一直線のデザインから「一文字(いちもんじ)」とも呼ばれます。
内羽根(うちばね・うちはね)式とは?(内羽根式と外羽根式の違い)
内羽根式とは、写真左のように羽根がアッパーと一体化したような作りのタイプです。
外羽根(そとばね・そとはね)式とは、写真右のように羽根が独立しており甲が開くタイプです。
紐付き紳士靴では、主にこの二種類があり、内羽根式の方がドレッシーなデザインとされています。
外羽根式はややカジュアルな印象で、デザイン性が高くなります。また、外羽根の方が甲の部分が開くため、甲高の足には合いやすく楽な傾向があります。
紐(靴ひも)の通し方・結び方
紐の通し方(結び方)には、主に「シングル」、「パラレル」、「オーバーラップ」、「アンダーラップ」の4種類がありますが、就職活動や冠婚葬祭などのフォーマルな場では「シングル」か「パラレル」が望ましいです。見た目がシンプルかつドレッシーだからです。
詳しい通し方(結び方)は、以下ページをご参照ください。
ご参考:革靴の靴紐の通し方(結び方)の種類と特徴
羽根の開き(閉じ)具合について
内羽根式の羽根の開き具合についてですが、閉じ切ってしまうと甲の調整がきかないですし、開きすぎても靴が足に合っていない印象があります。
あくまで見た目の印象のお話しですが、羽根の上の部分の開きが1.5cmくらいがスマートに見えてベストかと思います。(1cm~2cmくらいならOKです。)ただ、新品時であれば、もっと開いていても大丈夫な場合が多いです。履き馴染むと閉じてきます。
ご参考:内羽根式の羽根の開き(閉じ)具合について
デザイン選びの注意点
就職活動(就活)に不向きのデザインや、注意点を挙げておきます。
・つま先が極端に長い、尖ったデザインは避ける
つま先が極端に長いデザインや、つま先が反りあがっていたり、尖っているデザインは、避けた方が無難です。
ファッション性は高いですが、落ち着いた印象が薄れてしまいます。
・金具など光り物が付いたデザインは避ける
ビットなど金具の装飾品の付いたデザインは、避けた方がよいです。ストラップなどは大丈夫な場合がありますが、できれば避けた方が無難かと思います。
その他の注意点
その他、就職活動(就活)での、注意点を挙げます。
・靴が汚れている
靴が汚れたりしていると、だらしないように見えてしまうので、面接前にしっかり磨いておきましょう。
ただ、鏡面磨き(ワックスでつるつるに仕上げる)のようにピカピカにする必要はありません。(鏡面磨きはギラギラしてしまい逆に目立ちますので、避けた方が無難です。)あくまで、清潔感が大事です。靴クリームでお手入れするくらいでよいと思います。(ご参考:革靴のお手入れ方法)
・靴底が減っている
靴底(ソールやヒール)が減っていると、だらしないように見えてしまいます。減った靴底は、靴修理店で綺麗に修理しましょう。(→靴底修理のご案内)
特にヒール(かかと)が大きく減っていると、後ろから見たときに目につきやすいので注意しましょう。
・かかとを踏んで履いた跡がある
かかとがしわくちゃになった靴は、見えてしまったときに、やはりだらしがないように見えてしまいます。
革靴は、普段は靴べらを使って、正しく履くようにしましょう。
・型崩れした靴
しわくちゃで型崩れした靴は、避けましょう。
日頃から、できればシューツリーを入れてお手入れすることを心がけましょう。
・短い靴下(ソックス)は避ける
短い靴下(ソックス)で、座ったときに裾から肌が出てしまうと目に付きますので、ビジネス用の長めのソックスにしましょう。膝下くらいのビジネス用ハイソックスが市販されていますので、一足持っていると冠婚葬祭にも使えて便利です。色は靴の色に合わせて黒を選びましょう。
・サイズが合っていない
サイズが極端にゆるい場合、かかとを引きずるような歩き方になってしまう場合がありますので、インソールを入れてサイズ調整するか、サイズの合った靴を買い直しましょう。(ご参考:サイズがゆるい場合の、インソールでサイズ調整する方法)
どのサイズを選ぶべきか
実は、革靴を初めて購入する際の一番の注意する点は「サイズ」です。
なぜなら、ナイキやアディダス、コンバース、ニューバランスといった有名メーカーのスニーカーと、革靴はサイズが違うからです。
結論から言えば、上記のようなナショナルブランドのスニーカーのサイズから、1.0cm~1.5cm小さめを選ばないといけないということです。
例)スニーカーの26.5cm=革靴では25.0cm~25.5cmに相当
※国内の革靴に限ります。米国や欧州の海外ブランドの革靴ではサイズが異なります。
普段、学生ローファーをお履きの場合は、革靴もローファーと同じサイズで大丈夫です。ローファーと革靴は、同じサイズ表記基準(JIS規格)に基づいた作りになっています。
なぜ、スニーカーと革靴とでは、そのようなサイズの差が生じるかというと、スニーカーと国内の革靴では、サイズ表記基準が異なるためです。
上図のように、スニーカーは靴内の全長を表記している場合が多く、革靴は足の全長をサイズ表記しています。そのため、歩くために必要なつま先の余裕分(捨て寸)の分、サイズの差が生じます。
例)
・革靴の26.0cm=足の全長が26.0cmの方でちょうど良い。
・スニーカーの26.0cm=足の全長が24.5cm~25.0cmの方でちょうど良い。
スニーカーと革靴のサイズの違いについての詳細については、よろしければ以下ページをご覧ください。
ご参考:スニーカーと革靴のサイズの違いについて
また、海外のスニーカーメーカーは、それぞれ独自のサイズ表記基準で製造していますが、日本国内の革靴は「その靴を履く人の足の全長をサイズとして表記する」とJIS規格(日本工業規格)で定められています。ですので、国内のメーカーの革靴であれば、どのブランドでもサイズ感はほぼ誤差は少なく、統一されています。(メーカーによって「捨て寸」の計算方法の違いから、若干サイズが異なる場合があります。例えば、リーガルの革靴は捨て寸を大きく取っている場合が多いため、同サイズの他メーカーの革靴より大きめの場合があるようです。)
ワイズ(ウィズ)足幅の基準
また、JIS規格(日本工業規格)では、それぞれのサイズ(足長)に対して「ワイズ(ウィズ)」と呼ばれる足幅の基準も設けています。
ワイズは「足囲」と呼ばれる足の周囲の寸法で、段階づけられています。
足囲は、ボールジョイントと呼ばれる足の一番広い部分(親指の付け根から小指の付け根までの寸法)と、甲の高さを囲んだ周囲の寸法のことです。
その寸法から、A、B、C、D、E、EE(2E)、EEE(3E)、EEEE(4E)、F(EEEEE/5E)、G(EEEEEE/6E)といったように、A(細い)→G(広い)で10段階に分類されています。
詳しい寸法については詳細は、以下をご参照ください。
→JIS規格(日本工業規格)によるサイズとワイズの分類
ただ、国内に流通しているメンズの革靴のほとんどが「EEE(3E)」です。これはJIS規格を定めた当時、日本の男性で一番多かった足幅だったからです。(現在は少し異なってきて、幅が細くなってきているとの見解が多いです。)
ですので、特に幅広でもない場合や、ご自身の幅がわからない場合は、「EEE(3E)」を選べばほぼ問題ありません。ちょっと幅広かなと思ったら「EEEE(4E)」でよいと思います。ただ、正しい足長があってのワイズですので、ご自身の足長を知っておくことが重要となります。
ご自分で足長(革靴サイズ)や足囲(ワイズ)計測してみたい場合は、以下のページをご参考に計測してみてください。
→足のサイズ(足長と足囲)を計測する
計測した寸法をJIS規格に当てはめれば、ご自身の革靴サイズがわかります。
サイズ選びの問い合わせ
当店の商品をご検討いただいている場合、計測した足の寸法と、ご検討いただいている商品をご連絡いただけましたら、予想サイズをご連絡させていただきますので、ぜひご利用ください。
→足の寸法と商品の入力フォーム(サイズのお問合せ)
※当店で販売する商品に限らせていただきます。他店の商品は販売店にお問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
おすすめ商品(PICK UP ITEMS)
当店がおすすめする、内羽根ストレートチップをご紹介いたします。
PARASHOE 本革 内羽根ストレートチップ ワイズ3E(EEE)黒
当店オリジナル、本革でお手頃価格だが、縫い底方式のマッケイ製法で作られた本格派紳士靴。ワイズはEEE(3E)で、サイズは25.0cm~27.0cmの展開。
PARASHOE 本革 内羽根ストレートチップ ワイズ3E(EEE)黒
当店オリジナル、本革のお手頃価格で、サイズは22.0cm~27.0cmまで展開。ワイズはEEE(3E)の一般幅。
PARASHOE 本革 内羽根ストレートチップ ワイズ4E(EEEE)黒
当店オリジナル、本革のお手頃価格で、サイズは24.5cm~32.0cmまで展開。ワイズもEEEE(4E)とゆったり設計。
PARASHOE 本革底 内羽根ストレートチップ ワイズ2E(EE)黒
当店オリジナル、国内屈指の老舗ファクトリー(製靴工場)で生産する、グッドイヤーウェルト製法の本格派紳士靴。レザーソールに半カラス仕上げ、黒ライニング、平紐など最高のドレッシーさにこだわった一足。ワイズはEE(2E)、サイズは22.0cm~32.0cmまで展開。
PARASHOE 本革 ハンドメイド 内羽根ストレートチップ ワイズ3E(EEE)黒
当店オリジナル、熟練した国内職人によるハンドメイド(ハンドソーンウェルト製法)。ワイズはEEE(3E)で、サイズは22.0cm~28.0cmまで展開。高級革と耐久性のある合成ゴムソールで、末永くお履きいただける一足。
【幅広タイプ】
Veneziano 本革 内羽根ストレートチップ 幅広甲高 Fワイズ(EEEEE/5E)黒
ワイズF(EEEEE/5E)幅広甲高タイプ。足幅が広く、甲が高めの方にお勧めの一足。24.0cm~30.0cmの展開。
匠(TAKASHI)本革 内羽根ストレートチップ 幅広甲高 Gワイズ(EEEEEE/6E)黒
ワイズG(EEEEEE/6E)超幅広甲高タイプ。足幅が非常に広く、甲が高い方にお勧めの一足。26.0cm~30.0cmの展開。
レディース(女性)編
就職活動(就活)にはどのような靴を選んだらよいのでしょうか。
黒のパンプス
基本的には、リクルートスーツに合わせ、黒のパンプスを選ぶようにします。
プレーンなデザインのパンプスが無難です。
飾りの付いた華やかなデザインは避け、飾りの無いシンプルなデザインを選ぶようにします。
また、ヒールはピンヒールなどの細いタイプは避け、高さもあまり高くないタイプを選ぶようにしましょう。
甲にストラップの付いたタイプのデザインでも良いです。
ストラップを留めれば、足のかかとを固定できるため、つま先への負担も少なく歩きやすいだけでなく、靴擦れなども起こしにくくなります。
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