爪下血腫(そうかけっしゅ)の経過観察(発症から自然治癒までの体験談)

爪下血腫(そうかけっしゅ)を発症した足の親指(母趾)

筆者(店長)の足にできた爪下血腫の、経過観察記録(自然治癒までの体験談)です。(見苦しい写真もあるかと思いますが、ご容赦ください。)
爪下血腫(そうかけっしゅ)とは、爪の下の皮膚から出血して、固まった血が爪から透けて紫色(赤黒)に見える病変のことです。原因としては、指先に強い刺激を受ける、踏まれる、指が圧迫される、重たいものが指に落ちた時などです。
筆者は祭の御神輿を担いだ数日後に、親指(母趾)に発症しました。原因として考えられるのは、一日中足袋を履いて担いでいたため、足袋のつま先に圧迫されたか、他の担ぎ手に踏まれたかです。痛みは全くなく、茶褐色になった指の爪を見て気づいて驚きました。
(ただの爪下血腫の場合は、放置しても自然に治りますので問題ありませんが、希に悪性の皮膚疾患の場合もあるようなので、ご心配な場合は必ず皮膚科を受診してください。)

発症から1ヶ月後
発症から2ヶ月後
発症から2ヶ月半後
発症から3ヶ月後
発症から3ヶ月半後
発症から4ヶ月後
発症から8ヶ月(ほぼ治癒)
完治(治癒)した現在の様子
まとめ


発症1ヶ月後

発症一ヶ月後の爪下血腫

発症して一ヶ月後。
爪の下で出血した血が固まって、爪から透けて黒く見えます。
最初は赤かったのですが、徐々に紫色に変化しながら範囲が広がり、最後は黒っぽくなりました。
痛みは全くないですが、見た目が気色悪いです。
もし痛みがある場合は、骨折の可能性もありますので、整形外科を受診してください。
また、もし縦に黒い腺が現れている場合は、悪性の皮膚病の可能性があるようですので、必ず皮膚科を受診してください。

発症2ヶ月後

発症二ヶ月後の爪下血腫

発症して二ヶ月後。
あまり変化なしです。

発症2ヶ月半後

発症2ヶ月半後の爪下血腫

発症して二ヶ月半後。
爪の生え際に、かすかですが新しい爪が見えてきました。
これが見えるまでは、何となく不安でした。

発症3ヶ月後

発症3ヶ月後の爪下血腫

発症して三ヶ月後。
生え際の新しい爪の範囲が大きくなってきました。

発症3ヶ月半後

発症3ヶ月半後の爪下血腫

発症して三ヶ月半後。
下から新しい爪がある程度生えて、古い黒い爪が剥がれ始めました。
引っ張ると痛いので、取らずにそのまま過ごしました。

発症4ヶ月後

発症4ヶ月後の爪下血腫

発症して四ヶ月後。
古い黒ずんだ爪が、完全に剥がれ落ちました。
ただ、まだ新しい爪は短い状態です。

発症8ヶ月後

発症8ヶ月後の爪下血腫

発症して八ヶ月後。
爪も順調に伸び、完全には元に戻っていませんが、ほぼ治癒した状態です。

治癒(完治)

完治(治癒)した爪下血腫

治癒(完治)した現在の様子。
爪は完全に元に戻っています。
この元の状態にようやく戻った(治った)のは、発症から1年半くらい後だったと思います。

まとめ

今回、たまたま自身に発症した爪下血腫を、経過観察し記録してみました。
痛みはほぼありませんでしたが、完全に治るのには、かなりの時間がかかりました。
発症当初、全く痛みがなく、赤茶色に変色した爪を見て気づきました。
祭の御神輿を担いだ数日後だったため、すぐに原因は長時間の足袋による圧迫か、担いでいる時に誰かに踏まれたからだと思いましたので、様子を観察しつつ皮膚科には受診しませんでした。
ただ、ネットで調べると悪性の皮膚病との見極めが難しい場合もあるようですので、ご心配な場合は必ず皮膚科を受診いただきますようお願いいたします。
筆者の場合は、原因もわかっていましたし、後から爪の生え際より新しいきれいな爪も生えてきましたので、ただの出血による爪下血腫とわかりました。悪性の場合は、生え際の新しい爪にも黒い線が出るようです。(そのような場合は速やかに受診してください。)また、痛みが伴う場合は、指が骨折している場合もあるようですので、自己判断せず整形外科などを受診してください。

(文・写真/靴のパラダイス店長 大嶋信之