足のイヤな臭い(靴内のイヤな臭い)の原因と、対策・対処方法をご説明します。
ジメジメした梅雨時期、暑い夏季、冬場のブーツなど、どうしても靴の中が蒸れやすくなり、イヤな臭いが生じることがあります。原因と対策をできるだけわかりやすく解説したいと思います。
▼臭いの原因
▼対策と対処方法
臭いの原因
足の臭いの原因は、足裏にかく汗の成分(皮脂や老廃物)と足の角質(皮膚)を細菌(バクテリア)が好んで分解することと言われています。ですので、基本的な対策としては、足を清潔にしておくことと、吸湿性の高い靴下を履くこと、靴内を清潔にし除菌することです。また、足裏にかく汗は緊張性発汗であるため、無駄に汗をかかぬよう、サイズの合った靴を履くことも重要です。(参考:足裏の汗と靴のサイズの関係)
足の裏は体の中でも一番汗腺が発達していて、一日にコップ1杯以上の汗をかくと言われています。そのため、靴内では、高温多湿で栄養豊富な、細菌(バクテリア)の繁殖に好ましい環境になりがちです。
対策・対処方法
対策としては、
1、足を清潔にする
2、吸湿性の高い靴下を履く
3、靴内を清潔に保つ・殺菌する
4、サイズの合った靴を履く
が有効です。
1)まず、足はキレイに洗うようにします。特に、たくさん汗をかいた場合は、速やかに洗うようにします。
2)次に、普段から吸湿性の高い靴下を履くようにします。天然素材(天然繊維)の靴下が吸湿性に優れています。汗を吸わない靴下は、靴の蒸れにつながります。
3)そして、履く靴はできる限り清潔に保ちます。一度履いた靴や雨に濡れた靴は、しっかり乾燥するまで履かない、できれば風通しの良い場所で乾燥させます。
また、靴内は靴専用の消臭抗菌スプレーをかけておくと殺菌(抗菌)に効果的です。また乾燥剤などもうまく活用しましょう。(参考:靴の臭いを取り除く方法-脱臭・乾燥・殺菌)
なお、最近では靴の中に入れるだけの消臭殺菌パウダー(ミスト状もある)が販売されています。自分のかいた汗(水分)を利用して靴内を除菌するという画期的な商品です。また天然素材で安全なので、安心して使えます。筆者も自身の靴と息子のサッカーシューズで試してみましたが、覿面(てきめん)の効果を実感いたしました。(参考:靴のイヤな臭いを強力に取り除く方法-パウダーorミスト編)
4)最後に、サイズの合った靴を履くことです。
また紐靴なら、紐をしっかり結んで靴内で足がちゃんと固定された状態で履くようにします。(参考:靴紐の正しい結び方)
足裏にかく汗は、緊張性発汗と言う緊張したときや興奮したときに出る汗です。
精神的な緊張や興奮だけでなく、足の裏では無意識に緊張して汗をかいてしまいます。足裏の無意識な緊張とは、足が靴の中で泳ぐ(ズレ動く)ことです。
サイズが大きい靴を履いていると、歩行のたび靴内で足がズレ動いてしまうので、足裏は無意識に緊張状態になります。これは人間が猿だった時の名残と言われていて、木の上で生活していたときに、移動する際や木から落ちそうになると、無意識に手のひらと足の裏に汗をかいて、手や足が滑らないようにするため汗をかくのだそうです。ですので、サイズの合った靴を履く、紐靴ならしっかり紐を結んで足を固定して歩行することで、足裏の汗は格段にかきにくくなります。また、サイズが大きい靴を履いていると、ズレ動く摩擦熱で靴内の温度も上昇しがちで、熱による汗も多くなってしまいます。インソールでサイズ調整するのも非常に効果的です。(参考:インソールでサイズ調整する方法)
(説明文/靴のパラダイス 大嶋信之)
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