紳士靴まるわかりガイド
(文・写真・イラスト/靴のパラダイス)
ビジネスの場では欠かせない紳士用革靴。就職活動、結婚式などの冠婚葬祭、畏まったフォーマルシーンでも活躍するドレスシューズ、紳士靴のあれこれをわかりやすく解説いたします。
ガイド一覧
▼ 紳士靴とは
▼ 紳士靴の歴史(国内)
▼ 紳士靴の部位名称
▼ デザインの種類
▼ 甲革(アッパー)の種類
▼ ソールの種類
▼ 主な製法(製法の図解)
▼ 紳士靴のサイズ
・ソール全長と足入れサイズ
・デザインによる大きさの違い
▼ 紳士靴の木型(靴型・ラスト)
・現行の木型
・海外(米国靴)の木型
・昔の木型(国内靴)
▼ お役立ち豆知識(お困り解決ガイド)
▼ 販促記事
▼ 関連コンテンツ
紳士靴とは
紳士靴とは、普段「革靴」、「ビジネスシューズ」、「ドレスシューズ」などと呼ばれる、ビジネススーツやスラックス、フォーマルの場で履かれる男性用ドレスシューズのこと。発祥は、イギリスの宮殿内で貴族たちが履く靴として生まれたとされています。現在の日本では、主にビジネスシーンで履かれるビジネスシューズとして定着しています。アッパーまたは主原料が革でできていることが多く、古くから革靴と呼ばれています。
紳士靴の歴史(国内)
革靴を履く坂本龍馬。
日本では、幕末に政商的活動をしていた西村勝三が、1870年(明治3年)3月15日築地入舟町(現在の中央区入舟町)に、日本初となる製靴工場「伊勢勝造靴場(いせかつぞうかじょう)」を開き、靴製造がスタートした。現在でも開業日にちなんで、3月15日は「靴の記念日」とされている。開業当初は軍靴製造中心であった。
また、日本で初めて革靴を履いたと言われる坂本龍馬が、袴姿に革靴を履いている写真は有名。
(参考:それ以前の日本の履物について)
西村勝三(にしむら かつぞう)
日本初の製靴工場「伊勢勝造靴場(いせかつぞうかじょう)」
紳士靴(ドレスシューズ・ビジネスシューズ・革靴)の部位名称
▼名称をクリックすると、各用語解説にジャンプします。(端末によって正しくジャンプしない場合があります。)
(※写真の靴:PARASHOE 革底 ストレートチップ ビジネスシューズ 黒)
1、つま先(トゥ)
靴の先端のこと。紳士靴では「トゥ」と呼ばれる。
2、先芯 [さきしん]
つま先に入っている、硬い芯のこと。指先を保護する役割をはたす。素材は革でできたものが一般的だが、安全靴などには鉄でできた芯が入っているものがあり、「スチールトゥ」又は「スチールキャップ」と呼ばれる。
3、トゥスプリング
つま先の反りのこと。つま先がつまずかず、かつ歩行を補助する(歩行時の体重移動、蹴り出しをスムーズにする)ために設けられています。爪先上がり(つまさきあがり)とも言う。
4、レースホール(紐穴/ひもあな)
靴紐(シューレース)を通す穴のこと。アイレットとも呼ばれる。紳士靴では3穴、5穴、6穴が多い。3穴を「さんけつ/みつあな(三つ穴)/スリーアイレット」、5穴は「ごけつ/ごこあな(五個穴)/ファイブアイレット」、6穴は「ろっけつ/むつあな(六つ穴)/シックスアイレット」などと呼ばれる。穴の裏についた留め具のことを「鳩目(はとめ)」という。
5、靴紐(シューレース) [くつひも]
足の甲部分を締めつけ、靴と足をフィットさせる役割がある。靴紐をしっかり締めて履くと疲れにくい。また、靴ひもを通すことを「レーシング」と言う。
6、羽根 [はね]
紐靴やモンクストラップシューズについている、甲部を締め付けるための調整部分。両サイドについていることから羽根と呼ばれる。左右の羽根がそれぞれ独立しているものを「外羽根式(そとばねしき)」、左右が一体になっているものを「内羽根式(うちばねしき)」と呼ぶ。外羽根式は競馬のスタートゲートに似ていることから「ダービー」とも呼ばれる。
7、べろ(タン)
羽根が直接足に触れないために欠かせない部分。べろがあるおかげで、羽根を閉めれば靴が甲にしっかりフィットする。舌革(したがわ)とも呼ばれる。
8、ライニング(裏地)
足に触れる裏地全体のこと。一般的に豚革などの吸湿性がよく柔らかい素材が使われている。 裏革(うらかわ)、ライニングレザーとも呼ばれる。
9、履き口(トップライン) [はきぐち]
靴の最上部の足を入れる口部分。通常、履き口一周にステッチがされている。この部分(特にかかと部分)は履くうちにステッチがほつれることがあるが、一般修理店で修理(ミシンで縫い直し)可能。なお、履きおろしの革靴で、履き口が外側の踝(くるぶし)に当たって痛くなる場合があるが、革を揉みほぐすことによりかなり改善する。
10、スベリ(かかと)
かかとの内側(足のかかとに当たる部分)の革部分。一般的にスムース革か起毛革が使われている。この部分は足との摩擦により傷みやすく、そのまま履き続けると破れたりする。紐靴の場合は、靴紐をしっかり結んで履けば摩擦が減り傷みにくい。もし破れても、一般靴修理店で修理(新しく革を貼り、トップラインで縫い付ける)可能な箇所なので、早いうちに修理したい。
11、ヒールカーブ
足の踵の曲線に合わせた、カーブラインのこと。カーブが足に合えばフィット感が得られる。通常、国内一般の紳士靴はカーブが浅めな為ほとんど問題ないが、足に対してカーブがきついと当たって痛くなる場合がある。
12、カウンター(月型芯) [つきがたしん]
かかと部分に挿入されている芯のこと。通常硬い革が使用されている。靴の形を維持し、足の踵をホールド・保護する役割がある。
13、ヒール
靴底のかかと部分をいう。通常、若干の高さを設けられているのが一般的で、高さにより体重移動をスムーズにし、歩行を補助する。
14、アッパー(甲革) [こうがわ]
靴のソール部分より上の部分の総称、甲革全体のことを指す。
15、ソール(靴底/本底/表底/アウトソール) [くつぞこ/ほんぞこ/おもてぞこ]
ソール全体のこと。靴底(くつぞこ)とも言う。ソールが2層構造の場合は、中間層をミッドソール、あんこなどと言い、表面の地面側を本底(ほんぞこ)、表底(おもてぞこ)、アウトソールなどと言う。一般的なドレスシューズ(紳士靴)なら、すり減った場合は交換可能なことが多い。
参考:紳士靴の主なソールの種類
■紳士靴のソール交換修理は当店でも承ります。
→修理ご案内ページ
16、コバ(ウェルト/細革) [ほそがわ]
アッパー(甲革)とソールの間の張り出し部分。これは、ソール取り付け前にアッパーの周りに巻かれた帯状の革またはゴムであり、そのパーツを細革(ほそがわ)またはウェルトと言う。グッドイヤーウェルト式製法の場合、細革(ウェルト)とアッパーと中底の三つを通し縫い付けて(すくい縫い)、最後にウェルトとアウトソールを縫い付ける(出し縫い)。その他の製法の場合は、甲革とソールに接着されている場合がほとんど。ウェルト(細革)は帯状のため、靴の土踏まず側またはサイドに、写真のような接合部分(つなぎ目)がある。ソールが割れていると勘違いされる方もいますが、棒状(帯状)の細革(ウェルト)をアッパーにまわしたつなぎ目の隙間なので問題ありません。(ウェルトのつなぎ目について)
17、サイズ
靴の大きさを表す表記基準。日本のJIS規格(工業規格)では、足入れサイズと言って素足の全長をサイズ表記することで統一されている。国内メーカーの紳士靴は、このJIS規格に基づいた足入れサイズ表記になっている。モンドポイントと言う「国際靴標準サイズ」も、足入れサイズということで定められているが、海外メーカーによって基準が異なるのが現状。
18、捨て寸 [すてすん]
歩行時に、つま先に足が当たらないように設けられる余裕寸法のこと。歩行の際(特に屈曲時)足は靴内を前後に移動します。余裕がないと、つま先に足が詰まってしまうためです。靴のデザインによっても異なりますが、おおよそ1.0cmから2.0cmが一般的です。(ご参考:捨て寸について)
19、ワイズ・ウィズ(足幅)
足の幅(ボールジョイント:親指の付け根と小指の付け根)と甲の周囲の寸法のこと。JIS規格(日本工業規格)では、A、B、C、D、E、EE(2E)、EEE(3E)、EEEE(4E)、F、Gといった段階が定められている。一般的に国内の紳士靴では、EEE(3E)、EEEE(4E)が多く見られる。※この国内のワイズ表記イコール海外紳士靴のワイズ表記とは限らないので注意が必要です。
20、中底 [なかぞこ]
靴内の足裏の当たる板状の部分。インソールとも呼ばれる。一般的に一枚革や革くずボードなど、吸湿性の良い素材が使われている。
21、中敷き(半敷き) [なかじき/はんじき]
中底の上に貼り付けてある敷革のこと。インナーソールとも呼ばれる。かかと部分だけのものを「半敷き(はんじき)」、かかとからつま先までのものを「全敷き(ぜんじき)」と言いわけたりする。革や合成皮革が使われ、ブランドロゴが刻印、プリントされている。かかと部分のヒール取り付け時に使用されるスタック(釘)やボルトの凹凸から足を保護する役割もある。この部分は、交換が安易にできるよう接着力の弱いボンドで貼り付けられているのがほとんどで、履いていくうちに剥がれることがあるが、市販の革用ボンドですぐに貼り直せる。痛んだ場合は、一般修理店で交換可能。
22、市革(バックステイ) [いちかわ]
甲革のかかと部分の縫い合わせに用いる革部分。
23、タックホール
製靴時、木型に甲革をつり込む際、甲革を木型に固定するために釘で止めてできた、靴のかかとにある穴。職人が手作業でつり込みした証でもある。この穴を利用して、メーカーや販売業者はブランドタグやプライスタグ(値札)を付ける場合が多い。右写真はタックホールにブランドタグが通された靴の写真。
(詳細:タックホールについて)
24、ヒールベース
ヒール本体のこと。ゴム製のゴムブロックヒール、革目調のスタックヒール、革を積み上げた革積ヒールなどがある。ほとんどの紳士靴で交換修理が可能となっている。
25、トップリフト
ヒールの接地部分。「化粧」「化粧革」とも呼ぶ。耐摩耗に優れた合成ゴムリフト、ラスターと呼ばれる半分が革で接地部分のみゴムのものなどがある。ほとんどの紳士靴で交換修理が可能。ヒール交換より安価で済むので、早めに交換したい。
紳士靴のデザインの種類
プレーントゥ
飾りやステッチが何もないもの。「プレーン」「無飾り」とも言う。
紳士靴の中では、最もオーソドックスなデザイン。
ビジネス、就職活動、冠婚葬祭などで活用できるオールマイティーなシューズ。
ストレートチップ/キャップトゥ/一文字(いちもんじ)
つま先革とアッパーが、横一直線のシームで縫い合わせられているもの。
中でも、黒の内羽根ストレートチップ(紐は平紐)は、紳士靴の中では最もドレッシーなデザインとされ、冠婚葬祭に最適である。またエナメル革の同型は、モーニングやタキシードなど礼装用にも使われる。
Uチップ(ユーチップ)
甲部のシーム(縫い合わせステッチ)が、
つま先にかけてU字型になっているもの。
Vチップ(ブイチップ)
甲部のシーム(縫い合わせステッチ)が、
つま先でV字型になっているもの。
なかでも、米国紳士靴メーカー「ALDEN(オールデン)」のVチップは有名。
ウィングチップ
つま先のシーム(縫い合わせステッチ)が、W字型になっているもの。
鳥の羽のようなかたちであることから「ウィング」と言われる。
日本語では「おかめ」とも呼ばれる。
ダイヤモンドチップ
つま先のシーム(縫い合わせステッチ)が、ひし型になっているもの。
ひし形をダイアモンドにみたてたネーミング。
スワールモカ/流れモカ
シーム(縫い合わせステッチ)が、つま先まで流れているもの。
ホールカット
シーム(縫い合わせステッチ)が、まったく無いものを言う。通常、紳士靴のアッパーはいくつかのパーツを縫い合わせて作られるが、ホールカットの場合は一枚でアッパーをこしらえるため、傷などのない良質な部分をアッパー全体の面積分確保しなくてはならないことから、贅沢なデザインとされている。一枚革でアッパーが作られていることから「一枚仕立て(いちまいじたて)」「一枚甲(いちまいこう)」「ワンピース」とも呼ばれる。
モンクストラップ
甲部分に紐のかわりにストラップがついたもの。
「モンク」とは「修道僧」という意味で、15世紀頃アルプス地方の修道僧が考案したことから、この名が付いたとされる。紐靴と比べ脱ぎ履きが安易なのが特長。
ダブルモンクストラップ
モンクストラップのストラップ(バックル)がふたつ付いたものを言う。
モンクストラップ(シングル)と比べ、脱ぎ履きはしにくくなるが、甲部のベルトには幅があるため紐靴同様足の甲がしっかり押さえられ、靴がフィットし歩行時の靴内での足のズレを防ぎ疲れにくい。
コインローファー/ペニーローファー
甲部分にベルトのついたスリッポン型のシューズのこと。
ベルトにくり抜かれた穴に、コイン(ペニー)を挟んで履いたことから、コインローファー、ペニーローファーなどと呼ばれる。
ビットローファー/ビットモカシン
ローファーのようなスリッポン型の靴の甲部分に金属製の飾りがついたシューズのこと。 なかでも、グッチ(Gucci)のビットモカシン、フェラガモ(Salvatore Ferragamo)のガンチーニのついたシューズは有名。
タッセルローファー/タッセルスリッポン
ローファーのようなスリッポン型の靴の甲部分に房飾り(タッセル)がついたシューズのこと。 房飾り(タッセル)は通常、カットした革を巻いて作られれている。フランジのようなキルトがついた上にタッセルのついた靴を、キルトタッセルシューズ、ウィングチップのようなつま先革の靴にタッセルのついた靴を、ウィングタッセルシューズと呼ばれる。
サイドエラスティック
甲に紐もストラップもなく、履き口(トップライン)両サイドに、ゴムが内蔵されたシューズのこと。脱ぎ履きが安易なうえ、履き口が深めなので足にフィットする。ドレスシューズのドレッシーさをそのままに、実用的にした靴と言える。ストレートチップ、ウィングチップなどのデザインが多い。
甲革(アッパー)の種類
靴に使われる皮革素材は、私たちが肉を食する際の副産物が多く、自然の資源を無駄なく消費するために、数多くの皮革が生産されています。
牛革
一般的な紳士靴に使われている革で、最も多いのは牛革です。
中でも生後6ヶ月未満の仔牛革は「カーフ」と言って、きめが細かく柔らかで最高級とされます。ついで「キップ(生後2年未満)」、ステア、ブルなど、用途によって使い分けられています。
カンガルー革
天然もので柔らかなことから、高級紳士靴に使われています。肉厚は牛革ほどありませんが、大変しなやかで丈夫です。
山羊革(やぎかわ)
柔らかく表面の風合いが特徴的な革です。ゴートスキンなどとも呼びます。中でも生後6ヶ月前後の子山羊の革をキッドスキンと呼ばれています。紳士靴だけでなく高級婦人靴などに多く使われています。
豚革(ピッグスキン)
毛が太いため毛穴が大きく、通気性に大変富んだ革です。紳士靴では、その通気性を活かし、インソールや裏革(ライニング)に使用されることが多いです。最近ではバッグの表革などでも注目されています。
コードヴァン(馬の尻革)
馬のお尻の革で、一頭から取れる量が少ないことから、非常に高級な革とされています。肉厚があり丈夫で、繊維構造が整っているため、磨き上げた時の艶が大変美しいのが特徴です。最高級紳士靴に使われています。
爬虫類革(エキゾチックレザー)
クロコダイル、アリゲーターなどのワニ革、トカゲ革(リザードスキン)、蛇革など、大変貴重なことから最高級革とされています。
ソールの種類
レザーソール(革底)
通気性、吸湿性に優れ、屈曲性、足馴染みもよく、軽いため履きよい。高級靴と言われる欧州靴のほとんどが革底である。ただ水を含むと滑りやすく摩耗性が落ちるため、雨の日にはあまり向かない。素材には、肉厚で硬い「ベンズ」と言われる牛の背中の部分の革が使われている。
ラバーインジェクションレザーソール
(滑り止めラバーつき革底/バンカーソール)
革底の中央にラバー素材が内蔵されたソール。革底の長所をそのままに、滑りやすい・摩耗しやすいといった短所を補うためにつくられたソール。全面レザーと比べ通気性はやや劣るものの、一番減りやすい箇所がラバーになっているため耐摩耗性に優れ、ゴム特有のグリップ性を得ることができる。「バンカーソール」とも呼ばれる。
カラス仕上げ(レザーソール)
革底を黒く塗装した仕上げ。黒く仕上げることで、通常仕上げと比べ、よりドレッシー(フォーマル)な仕様になる。高級靴かつ、紳士靴の中で最もドレッシーなデザインである黒のストレートチップ(キャップトゥ)に多く見られるソール。
半カラス仕上げ(レザーソール)
接地面は通常仕上げのままで、土踏まず部分のみを黒く塗装した仕上げ。履くうちに色が落ちてしまう接地面へは最初から塗装しない、実用的な仕上げ法。カラス仕上げ同様ドレッシー(フォーマル)な仕様になる。黒と通常仕上げとの境界ライン形状は、写真のようなV字型や、丸みのあるラウンド型など数種類あるうえ、高級靴では境界線にコテ飾りなどの装飾を施すものもあり、意匠的な意味合いが強い仕上げとなっている。(※写真の靴:PARASHOE 革底 ストレートチップ 黒)
伏せ縫い(レザーソール)
ソールの縫い目を隠す仕上げ法で、チャネル仕上げとも呼ばれる。ソールを縫いつける前に、レザーソール周囲を薄くスライスし蓋のようなものを作って立てておき、縫い付け後立てた蓋(スライスした革)を伏せて接着することで、縫い目を表面に出ないように隠す方法。よりドレッシー(フォーマル)な仕様になる。職人の技術が重要な施工法で、高級紳士靴で主に見られる。
ラバーソール(合成ゴム)
滑りづらく、耐摩耗性に優れている。水にも強く、雨の日には最適なソール。 素材は、天然ゴムに耐久性などを加える加工を施した合成ゴムが使われている。
スポンジソール(発泡ゴム)
スポンジ(発泡ラバー)のソール。軽くてやわらかい(柔軟性が良い)ため、合成ゴムに比べ履き心地が良いことが多いが、やや減りやすいことが特徴。
ウレタンソール(ポリウレタン底)
発泡性ウレタンゴムのソール。軽量かつ耐摩耗性、クッション性が優れているため、紳士靴だけでなくスニーカーなどにも多く使用されている。履き心地もたいへん良い反面、履かずに長期保管すると経年劣化を起こすことがある。
ビブラムソール
イタリアのソールメーカー「Vibram(ビブラム)」社製のラバーソール。様々な種類があります。どのソールも 耐摩耗性やグリップ性に優れた合成ゴム素材で、登山靴(トレッキングシューズ)やカジュアルシューズに主に使用されています。高級紳士靴やインポートブランドシューズ・ブーツなどの純正でも使用されることが多く、ソール単体でも販売されていることから、靴底の交換修理では人気のソールです。
スニーカーソール
最近では、スニーカーのようなソールを装着した紳士靴も多く見られる。履き心地も良く、デザイン的にもカジュアル化したオフィス着に適している。(※写真の靴:PARASHOE スニーカー風ビジネスシューズ)
クレープソール(天然ゴム)
天然ラバー(生ゴム)のソールで、クレープソールと呼ばれている。
天然ゴム独特の柔らかさで履き心地が良い。クラークス(Clarks)のワラビーなどが有名で、カジュアルシューズなどに使用されている。
紳士靴の主な製法
紳士靴の主な製法を紹介いたします。紳士靴の製法とは、でき上がったアッパー(甲革)をどのようにしてソールに接合するかを言います。縫いつけであったり接着であったり、またどのような縫い付け方法か、また接着方法かによって、製法が分かれています。それぞれの製法に長所短所がありますので、紳士靴のご使用環境・状況によって使い分けるのがベストでしょう。(→より詳しい製法の説明)
セメンテッド式製法【▼図解】
接着剤でソールを接着してある製法。コストパフォーマンスに優れ、雨などに強い。
マッケイ式製法【▼図解】
アリアンズ機という機械で、アッパー(甲革)とソールが縫い付け(アンズ縫い)された製法。構造がシンプルのため、軽量で足にフィットし、屈曲性が優れていることが特長。ローファーなどのスリッポン型シューズに多く見られる。またイタリア製の革靴にも多い。甲革とソールを直接縫い付けるため、アウトソールに縫い目がある場合は、通気性は良いが雨の日に縫い目から水が侵入する恐れがあります。
グッドイヤーウェルト式製法【▼図解】
伝統的な構造で、手縫いだった紳士靴を機械化した製法。縫いのしなやかさとクッション性を兼ね備えた、耐久性のある靴ができあがります。マッケイ式のように、ソールを直接アッパーに縫い付けるのではなく、アッパー(甲革)/中底/ウェルト(細革)を縫いつけ(「すくい縫い」と呼ぶ)た後、ウェルトにソールを縫い付ける(「出し縫い」と呼ぶ)製法。そのため、マッケイ式に比べ屈曲性、フィット感は劣るものの、雨の日でも水が侵入しにくい構造となっている。また、中底とアウトソールの隙間をうめるために、中物にコルクが使用されていることが多く、履くうちに中底が沈みこみ、自分の足型のフットベットを形成するのも本製法の特長の一つです。
(ご参考:グッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法の見分け方)
ブラックラピド式製法【▼図解】
マッケイ縫いしたミッドソールに、アウトソールを縫い付け(出し縫い)する製法。屈曲性は低下するが、雨の日でも水が侵入しにくく、耐久性も向上する。ローファーなどのスリッポン型の紳士靴に多く見られる製法。
製法の図解
セメンテッド式製法(Cemented process)
アッパーと底材を接着で貼り合わせる製法です。「セメント式製法」「接着式」とも呼ばれます。日本には1949年に入ってきた技術で、縫い糸を使わず靴が造れることで、当時量産の難しかった靴に画期的な技術革命をもたらしました。国内では、1952年頃から本格的な量産に入り、現在では接着剤の進歩とともに、かなり多くの靴がこの製法で造られています。材料を選ばない製法のため、多種多様なデザインや素材を使った靴を造ることが可能になりました。ダミーのウェルトや縫い目を設け、見た目はグッドイヤーウェルト式やマッケイ式に見立てたものも多く存在するくらいです。中物には一般的に、クッション性のよいスポンジ素材(フェルトなど)が使われています。
マッケイ式製法(Mckay process)
日本には、1897年ドイツからマッケイ縫いマシン(アリアンズ機)が輸入されて広まった製法です。シンプルな構造上、ソールの返りが良く、どんな柔らかい革でも靴にできる製法です。履き込んでいくうちの、足を包み込むような足なじみは、マッケイ製法独特の特長と言えます。コインローファーなどには、この製法が多く使われています。
袋マッケイ(ふくろマッケイ)
イラストのように、袋状に縫い付け(袋縫い)された甲革を、マッケイ縫いでソールに縫いつけられた靴のこと。履くうちに甲革が足を包み込み、独特なフィット感を生み出す。ローファーやイタリア製スリッポンなどに多く見かける製法。
マッケイ式製法(中底・中物あり)
中物に、コルクやフェルトなどのクッション材を入れたマッケイ製法です。もともと室内履きとして誕生したと言われるマッケイ製法ですが、そのためクッション性がほとんどなく、屋外で長時間歩く事にはあまり向きませんでした。その欠点をうまく改善したのがこの製法です。最近の紳士靴で多くみられるようになりました。
グッドイヤーウェルト式製法(Goodyear welt process)
グッドイヤーウェルテッド製法とも言いますが、略してグッドイヤー製法とも呼ばれています。 19世紀初めごろ、米国のチャールズ・グッドイヤー二世(親のチャールズ・グッドイヤーはアメリカの発明家。加硫ゴムを発明したことで、タイヤメーカー「GOODYEAR」の社名の由来となった。)が、それまで手縫いだった靴を機械化に成功したためこの名が付いた。現在ではセメント式など、簡素化した靴製法の技術が発達したため少なくなったが、本格派の高級紳士靴などには、今でもこの製法が使われている。他の製法に比べ、職人の技術が重要なことと、多くの部品と手間がかかる分、たいへん丈夫で長持ちする、しなやかな靴が出来上がります。中物にコルクやフェルトを入れることで、吸湿性・断熱性にも優れ、クッション性と足なじみにも優れています。
ブラックラピド式製法(Blake rapid process)
マッケイ式で縫いつけたミッドソールに、本底を出し縫いする製法。日本ではマッケイ・グッド、あるいはMG製法と呼ばれている。グッドイヤーウェルト製法の耐久性の良さと、マッケイ製法の返りの良さをかけあわせたような製法です。
(→より詳しい製法の説明)
紳士靴のサイズ
国内メーカーの紳士靴(革靴・ビジネスシューズ)は、JIS規格(日本工業規格)に基づいたサイズ表記になっていて、「足入れサイズ」と呼ばれる、履く人の足の全長を表記しています。これは、国内のローファーや、パンプスなどの婦人靴も同じです。( → 足のサイズを測定する )
例)足の全長が250mm=革靴(ローファー)の25.0cmがちょうど良い
それに対し、ナイキやアディダスといったナショナルブランドの海外スニーカーのサイズ表記は、つま先の余裕分である「捨て寸」を含めた、靴内の全長サイズ(靴型の全長)を表記していることが多い印象です。そのため、捨て寸の分、サイズに差異が生じることになります。捨て寸は、靴のサイズによって異なりますが、一般的には1.5cmくらいが目安です。(婦人靴では1.0cm前後になる場合があります。)
例)海外スニーカーの「26.0cm」=革靴やローファーの「24.5cm」 に相当
(ご参考:スニーカーと革靴のサイズの違いについて)
※以上は、国内の紳士靴の場合です。海外メーカーの輸入靴の場合は、その国の基準で作られているため、当てはめることができません。(海外靴サイズ換算表)
ソール全長と足入れサイズ
ローファー(メンズ)を例に、サイズ表記について説明します。
写真はサイズ27.0cmのメンズ(男性用)ローファーです。
サイズ表記「27.0cm」に対し、ソール全長は30.0cmあります。(写真左)
サイズ27.0cmの紳士靴は、写真右のように、足長27.0cmの方がちょうど良い作りになっています。
ソール全長が30.0cmになる理由は、つま先の捨て寸がおよそ1.5cmと考えて靴内の全長が28.5cm(足長27.0cm+捨て寸1.5cm)と仮定し、それに加え、アッパーの厚み分とソールの張り出し(コバ・ウェルト)分が前後1.5cmで、合計が30.0cmになります。
デザインによる大きさの違い
同じサイズの紳士靴でも、つま先のデザインによって、見た目の大きさ(ソール全長)が異なります。足入れ感(足長)は変わりません。
写真は、同じサイズの紳士靴です。
写真右は、つま先の尖ったデザインになっているため、その分全長が長くなっています。
同じサイズなので、足入れサイズ(足長)は同じです。
紳士靴の木型(靴型・ラスト)
紳士靴(革靴・ビジネスシューズ)の製造には、木型(靴型/シューラスト)と呼ばれる、足のモデルが使われます。
現行の木型
日本の革靴の木型(ラスト)です。写真のようなプラスティック製のものを「プラ型」とも呼ばれます。
この木型にアッパー(甲革)を釣り込んだ後、底付け(ソールを装着)して紳士靴が出来上がります。
上から見た図と、この木型で作られたドレスシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)。
木型は、足首から甲、つま先にかけて立体的な足なりの形状をしていて、つま先はデザイン上の余裕があるのがわかります。
つま先の形状(デザイン)は、丸みのあるラウンドトゥ、角張ったスクエアトゥ、尖ったポインテッドトゥなど様々あり、それらを「トゥシェイプ」と呼びます。写真の形状はスクエアトゥです。
海外(米国靴)の木型
これは、アメリカから取り寄せた、米国靴の木型(ラスト)です。
年代が少し古いもので、天然木でできたシューラストです。
立体的な足なりの形状をしていて、つま先はやや丸みのあるラウンドに近いスクエアトゥです。
昔の木型(国内靴)
50年くらい前に国内で使われていた木型。
筆者(店長)の祖父が、当時誂え靴を作製するのに使用した木型。
立体的な足なりの形状をしている。
ややスクエアぎみのトゥーシェイプ。
底面には、アッパーをつり込む際に打った釘の跡が多数残っている。
この木型を使って、何足も作った形跡だ。
「甲切り型(こうきりがた)」と呼ばれ、靴が完成した後、甲の部分を外して靴から木型を抜くタイプ。
今では、ほとんど見られない。
(関連記事:昔の木型-天然木製「甲木切り型(甲切り型)」木型 )
お役立ち豆知識(お困り解決ガイド)
靴のお手入れ(シューケア)方法
靴のお手入れ方法の説明。スムース革、スエード・ベロア起毛革などの牛革、コードバンレザー、カンガルー革、クロコダイルなどの特殊革、レザーソール(革底)など、皮革別に革靴のお手入れ方法を、写真付きでわかりやすく解説します。
靴磨き(くつみがき)方法
革靴の靴磨き方法。シューポリッシュを使って、革靴を鏡面磨き(シューシャイン)する方法(やり方)を説明します。
靴の製法
グッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法など、靴の製法をイラストと写真でわかりやすく説明。
靴用語集
靴の種類・名称、靴販売、靴製造、靴修理、靴の歴史など靴(シューズ)に関する用語を、あいうえお順にまとめました。
紳士靴とスーツ・靴下・ベルトなどのコーディネイト方法
紳士靴(ビジネスシューズ・革靴)の色と、スーツの色、ベルトの色、ソックス(靴下)の色、バッグの色などどのように組み合わせればよいか、基本的なコーディネイト方法をわかりやすく解説いたします。
冠婚葬祭の靴選び
結婚式(婚礼・ブライダル)、葬儀などの法事(仏事)などの冠婚葬祭の場での靴選びについて説明いたします。
就職活動(就活)の靴選び
会社(企業)の面接など、就職活動(就活)に適した靴を説明いたします。
紳士靴のサイズ選び方法
紳士靴(ビジネスシューズ・革靴)のサイズ選び方法をわかりやすく解説いたします。
ジャストフィット(ジャストサイズ)とは?
ドレスシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)における、ジャストフィット(ジャストサイズ)とはどういう状態のことなのか、わかりやすく説明します。
ドレスシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)の正しい履き方と脱ぎ方
ドレスシューズと呼ばれる革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)の正しい履き方と脱ぎ方を説明いたします。
靴のサイズ感(サイズ選び)の目安-靴のサイズが合っているか確認方法
靴のサイズ感の目安を説明します。購入した靴のサイズが合っているかどうか、ゆとりがどのくらいなら良いのかを解説します。
革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)とスニーカーのサイズ感の違いと大きさを比較
紳士靴(ビジネスシューズ・革靴)のサイズと、ナイキやアディダスといったナショナルブランドのスニーカーのサイズの表記基準の違いを説明するとともに、サイズ感の違いと靴の大きさを比較してみます。
スニーカーサイズと革靴サイズ(JIS規格)の換算(早見)表
ナイキやアディダス、コンバース、ニューバランスといったナショナルブランドのスニーカーやスポーツシューズに表記してある日本サイズ(JP)と、ビジネスシューズやローファー、パンプスといった国内の革靴に表記されたサイズの違いを、表にまとめわかりやすく説明します。
ローファーのサイズ選びとサイズ合わせ方法 - スニーカーとのサイズ感の違いと大きさを比較
ローファーのサイズ選びとサイズ合わせ(フィッティング)方法について説明します。ローファーは革靴と同じJIS規格で作られているため、スニーカーサイズとは異なります。サイズ感の違いと実際に大きさも比較してみます。
32cm、31cmといった超ビッグサイズの革靴(ビジネスシューズ)とローファーのサイズ選びのご参考 – スニーカーとのサイズ感の違い
32cm、31cm、30cm、29cm、28cmといった大きいサイズ(ビッグサイズ)のメンズ革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)やローファー(学生靴・通学シューズ)を、通販でお求めいただく際のサイズ選びのご参考。スニーカーサイズとのサイズ感の違いの説明と、大きさを比較しながら解説します。
紳士靴(メンズシューズ)と婦人靴(レディースシューズ)のサイズ・大きさの違い
メンズ(紳士用・男性用)の靴と、レディース(婦人用・女性用)の靴とでは、同じサイズ表記でも足入れ感や大きさが異なります。ローファーを例に、大きさを比較しながらご説明させていただきます。
紳士靴(男性用革靴)を女性の足が履いた時のサイズ感
女性の方が紳士靴(メンズシューズ)を履くと、どのようなサイズ感になるのかを説明します。男装女子やFTM・トランスジェンダー男性(LGBTQ )の方のサイズ選びのご参考になれば幸いです。
足のタイプを知ろう(エジプト型、ギリシャ型、スクエア型)
人によって足のかたちは様々ですが、足の指の長さによって、大きく三つのタイプに分けることができます。
足のサイズ(足長)を計測する
自分の足を測って、正確な革靴のサイズを知ろう。
JIS規格(日本工業規格)の靴サイズ表と、海外サイズ換算表
JIS規格(日本工業規格)による靴の表示サイズ値と、日本サイズと海外サイズの換算値。
木型(靴型/シューラスト)と足と靴の関係
メンズの「ドレスシューズ」と呼ばれる紳士用ビジネスシューズ(革靴)を例に、木型(靴型/シューラスト)と足と靴の関係について説明します。
米国(アメリカ)の木型(シューラスト)と日本の木型のサイズを比較する
アメリカ(米国)のUSサイズ(インチ)の木型と、日本のJIS規格に基づくセンチ(cm)サイズの木型を比較し、サイズやワイズの差などを考察していきます。
革靴のサイズをインソール(中敷き)で調整する方法
革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)のサイズがゆるい(大きい)場合の対処方法-インソール(中敷き)でサイズ調整する方法をご紹介します。
どんな靴にもぴったりのインソール(中敷き)を作る方法
その靴にぴったり合った形状とサイズ(ジャストフィット)のインソール(中敷き)を作る方法をご紹介します。
サイズが小さい(キツい・痛い)時の対処方法
靴のサイズが小さくキツい(痛い)時は、シューズストレッチャーで革を伸ばすと効果的です。
革靴の踝(くるぶし)が当たって痛い場合の対処方法
革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)のくるぶし部分を柔らかくする方法をご紹介します。
革靴の踵(かかと)が当たって痛い場合の対処方法
革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)のかかと部分を柔らかくする方法をご紹介します。
足について(足の骨格・筋肉・アーチ・足裏のツボ、反射区)
足の骨格やアーチ、筋肉、足裏にある反射区(ツボ)などをご説明します。
足の骨格を知ろう
足の骨格と、各骨の名称、関節、アーチなど。
革靴の靴紐の通し方(結び方)の種類と特徴
ドレスシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)の靴紐(シューレース)の通し方(結び方)の種類と特徴を解説。
羽根(内羽根・外羽根)の開き具合について
紳士靴(革靴・ビジネスシューズ)の羽根のちょうどよい開き具合を解説。
靴紐がほつれたり切れたりする場合の対処方法
靴を履いていると、なぜか片方の紐だけほつれたり切れやすかったりすることがあります。そんな場合はレースホール(鳩目)のバリが原因かもしれません。バリを除去する方法をご紹介。
靴の音鳴り(異音)について
履き馴染んだ靴から歩行時に「キュッキュッ」と異音が生じる場合があります。この現象を「音鳴り(おとなり)」と言います。音鳴りの主な原因と対処方法をご説明します。
革靴の踵(かかと)にある穴「タックホール」について
革靴(ビジネスシューズ・ドレスシューズ・紳士靴)の両足のかかとに開いている貫通した小さな穴について説明します。
靴に下げ札(商品タグや値札)を付ける方法
タックホールやレースホールを利用して、靴に商品タグや値札(プライスタグ)などの下げ札を、機械を使わず手で付ける方法を説明します。
皮革の鞣し(なめし)工程(皮から革への製造・加工方法)
「鞣し(なめし)」と呼ばれる、原皮から革が作られるまでの製造方法を簡単にご説明します。
クロム鞣しと植物タンニン鞣し(ベジタブルタンニンなめし)の違いについて
原皮から革の製造する「鞣し(なめし)」と呼ばれる加工方法には、「クロム鞣し」と「植物タンニン鞣し(ベジタブルタンニン鞣し)」の2種類があります。その違いについて説明します。
足の病気・トラブル(外反母趾、ハンマートゥ、巻き爪など)
外反母趾、内反小趾、ハンマートウ、巻き爪など、靴に関わる足の病気やトラブルを説明します。
靴擦れの原因と対処法(予防・対策)
かかとにできる「靴擦れ」の原因と対処法(予防策・対策)をわかりやすく解説します。
爪下血腫(そうかけっしゅ)の経過観察(発症から治癒までの体験談)
筆者(店長)が発症した、爪下血腫を経過観察した記録(体験談)です。
足底腱膜炎(足底筋膜炎)の体験談(発症からストレッチ治療~治癒まで)
筆者(店長)が発症した、足底腱膜炎(足底筋膜炎)の体験談です。
捻挫(足首)の原因と応急処置、セルフケア・テーピング方法
足首を捻って発症する捻挫の原因と応急処置方法、セルフケア、包帯の巻き方・テーピング方法などを説明します。
足の臭い(靴の臭い)の原因と対策(対処)方法
足のイヤな臭い(靴内のイヤな臭い)の原因と、対策・対処方法をご説明します。
日本の靴(履物)の歴史を知ろう-History of Japanese shoes(Japan’s Traditional Footwear)
日本の履物の歴史。草鞋(わらじ)、雪駄(せった)、下駄(げた)、足袋(たび)など、西洋靴が広まる以前の日本人の足元(靴)について。
History of Japanese footwear. About the footwear of Japanese people before Western shoes became widespread, such as 草鞋(straw sandals), 雪駄(setta), 下駄(geta), and 足袋(tabi).
The size of Japanese leathershoes and the size of nationalbrand sneakers are different.
日本の革靴サイズ(JIS)とナショナルブランドのスニーカーサイズの違いについて。(英文)
『How to buy(shopping)shoes in japan』-Japanese words and conversation used when shopping at Japanese shoe stores(『日本で靴を買う(ショッピング)』-日本の靴屋で買い物をする際に使われる日本語の単語と会話)
We will explain the English translations of Japanese words and conversation used when shopping at Japanese shoe stores. Please use this information when buying shoes in Japan.
(日本の靴屋で買い物をするときに使われる、日本語の単語と会話の英語訳を説明します。日本で靴を買う際に、ぜひお役立てください。)
Japanese slang/日本語スラング
We will introduce Japanese words that are not official and are not often found in teaching materials or textbooks.
(正式ではなく、なかなか教材や教科書に載っていない日本語をご紹介します。)
靴屋の独り言
長く靴販売に携わらせていただく中で、得た知識や情報を紹介いたします。靴や足、ファッションにまつわるジンクス、雑学、迷信・言い伝えなど。店長が独り言のようにつぶやきます。
「足長計測を、全国の学校の身体測定(身体検査)や、大人の健康診断に加えたい!」導入推奨プロジェクト
弊社は、足の全長である「足長(そくちょう)」の計測を、全国の学校の身体測定(身体検査)や健康診断に加える活動を行っていきたいと思っています。足長は、靴のサイズ選びに欠かせない目安であり、大人だけでなく子供にとっては特に足の健康にも繋がるとても重要な寸法です。ご賛同いただける業者様や行政の方、ご連絡いただけると幸いです。
販促記事
大きいサイズ(ビッグサイズ)のメンズシューズ(革靴、ビジネスシューズ、紳士靴)ございます
当店では、27.5cm、28cm、29cm、30cm、31cm、32cmといった大きいサイズ(大きいサイズ)のメンズ革靴(オックスフォードシューズ)ビジネス向けシューズを取り揃えております。
Big size(Large size)men’s shoes available(英文)
Our store has big size(large size) men’s leather shoes(oxford shoes)for business such as 27.5cm,28cm,29cm,30cm,31cm, and 32cm.
小さいサイズ(スモールサイズ)のメンズシューズ(革靴、ビジネスシューズ、紳士靴)ございます
当店では、22cm(22.0cm/22センチ)、22.5cm(22.5センチ)、23cm(23.0cm/23センチ)、23.5cm(23.5センチ)、24cm(24.0cm/24センチ)といった小さいサイズ(スモールサイズ)のメンズ革靴(オックスフォードシューズ)ビジネス用を取り揃えております。
Small size men’s shoes available(英文)
Our store has small size men’s leather shoes(oxford shoes)for business such as 22cm,22.5cm,23cm,23.5cm,and 24cm.
靴に優しい、スケボーシューズ(スケートシューズ)が傷みにくい(擦り減りにくい)クリアデッキテープ(透明グリップテープ)の詳細と貼り方
靴(スケボーシューズ/スケートシューズ)が傷みにくい、スケートボード(スケボー)用新素材クリアデッキテープ(透明グリップテープ)の詳細の紹介と貼り方をご説明いたします。
関連コンテンツ
スニーカーまるわかりガイド
スニーカーの部位名称や主な製法、デザイン、素材、機能、サイズ選び方法などをわかりやすく説明いたします。