靴専門職人による、確実かつ丁寧な修理
当店の靴修理(紳士靴のオールソール交換/靴底張替え)は、靴修理専門20年以上の熟練した職人により修理いたします。靴のソールを張り替える過程の中で、靴底を取り外して新たに取り付ける工程、縫いを行う工程、仕上げの工程、それぞれの工程に精通した職人が行うことで、クオリティーの高い修理を提供することが出来ます。また修理でお預かりする靴は、製法や構造が一足一足異なり、同じ靴は二つとありません。その都度、最良な方法を模索し修理を行うことも多く、日々勉強の心で大事に修理させていただいております。
安心価格宣言
当店は、靴をお預かりした際(修理前)に正確な修理料金を提示させていただいております。 実際、修理を進めてみないとわからない破損箇所があり、アウトソールを張り替えるために、破損したシャンクの交換が必要だったり、中物のコルクの補充や交換、中底の補強、ミッドソールの交換が必要だったりすることがあります。また元の構造や材料にあわせ、縫い方を変えてみたり新たに材料を調達したりすることもあります。 こんな場合も、当店では修理前に提示させていただいた料金以外、お客様に後から追加料金を請求することは一切ございませんのでご安心ください。
当店の修理に対する考え
新品を買い替えるより、修理して履き続けた方が得!?
靴のソール(靴底)が磨り減ったら、靴を破棄して新しい靴を購入するか、修理して履き続けるか、悩むところだと思います。当店は、どんなに価格が安い靴でも甲革の状態が良ければ、ある程度修理をし履き続けることが、経済的だと考えお勧めしています。なぜなら靴の購入時に支払う代金は、甲革やソール、その他多くの材料代、輸送費、メーカー・販売店の利益等すべてを含んだ価格だからです。
靴にもともと使用されているヒールやソールは、それら全ての靴代金に含まれてしまっているため、当然ながら廉価な靴ほど良い素材が使われていない場合がほとんどです。中には、非常に磨耗しやすい素材が使われている場合もあります。
それに対し、修理に支払う料金はヒールやソールの材料代プラス作業料のみです。また修理で使われるソールやヒールの材料は、どれも専門メーカーにより適切な原料を用いて修理用/製靴用に造られたものが多く丈夫です。既製の靴でこのようなソール材料がもともと使われている靴といえば、どれも3万円、5万円、安くても2万円以上といった靴になってしまいます。
例えば、1万円の革靴を購入し半年でソールが磨り減ってしまったとします。また新しい靴を購入してもまた半年で磨り減ります。そこで、半年履いた靴を1万円かけてソールを張り替えたとします。もとのソールより耐久性の良いソールに張り替えれば、間違いなく半年以上はもちます。もしかすると、1年以上もつかもしれません(※1)。
同じ2万円という費用をかけたとしても、前者では1年しか履けないのに対し、後者では1年~1年半以上履くことが出来ます。また、甲革が痛んでいなければ、もう一度ソールを張り替えることも可能ですし、甲革のお手入れやヒール交換(※2)などの細かいメンテナンスをきちんと行えば、靴の寿命を格段に伸ばすことができます。
それに加えて、1足の靴を長く履き続けるということは、ゴミを減らし資源を無駄にせず環境にもやさしいエコなサイクルと言えます。
(※1)ソールの素材により耐久性が異なります。ゴムの量の多い素材ほど耐摩耗性が優れますが、その分重量が重くクッション性に劣ります。スポンジ素材のような発泡ゴム系の素材は、使われているゴムの量が少ない分、軽量かつクッション性は優れますが、耐摩耗性は劣ります。甲革の素材(柔らかさ)やその靴の用途によりそれぞれ相性があります。甲革が硬めの革の靴で耐久性重視なら合成ゴムソール、甲革が柔らかい革の靴で履き心地重視なら発泡ゴム(スポンジ)ソールをおすすめします。
(※2)当店はオールソール交換専門のため、ヒール交換のみの修理は受け付けておりませんが、街の一般靴修理店や合鍵屋さんなどで修理することができます。料金は、ゴムヒールで2,000円~3,000円、革ヒールで4,000円程度かと思います。
修理のおもしろさ
修理で生まれ変わる靴
ソール張替えの際、元のソールと違うタイプのソールに張り替えることができるのも修理の面白味です。例えば、もともとレザーソールの靴を雨用にラバーソールへ張り替えたり、もともとラバーソールだった靴をエレガントにレザーソールへ張り替えたりすることができます。これらは既成品・純正品とは一味違う、お客様だけのオリジナルの靴にすることができます。また、当店で人気の修理のひとつに、レッドウィングやチペワ等のカジュアルブーツを、レザーミッドソール仕様にするカスタムリペアがあります。当店が修理サービスを始めた頃、一人のお客様からご要望をいただいて始めた修理なのですが、今ではたくさんのお客様にご利用いただいております。ミッドソール(アウトソールとアッパーのあいだ)をレザーにし、ヒールに革を積むことで厚みをだします。革の風合いを生かした仕上げをすることで、ワークブーツらしいゴツゴツしたワイルドさと高級感が増します。
以上のような修理・修繕(ソールの仕様変更)により、履きなれた愛着ある靴を、見違えるほどに生まれ変わらせることができます。