シューストレッチャー(シューズストレッチャー)で靴を伸ばす方法
シューストレッチャー(シューズストレッチャー)という、靴伸ばし専用ツールで、靴の幅を伸ばします。幅を伸ばすことで周囲(足囲)が広がり、同時に甲も伸ばすことができます。
手順
1、準備
「シューストレッチャー(メンズ)」を使って、紳士用の革靴を伸ばします。婦人靴には、レディースを使います。
伸ばす前に、靴紐やストラップは外しておきます。シューストレッチャーは、本革や合成皮革(合皮)の靴を強力に伸ばすことができます。幅が狭く窮屈な靴や、サイズが合わずに履きにくい靴におすすめです。
2、長さを短くする
靴に入るように、本体の長さを短くします。つまみを矢印Aの方向に回すと、かかととの距離が狭くなり全体の長さが縮みます。
3、必要に応じダボを取り付ける
付属のダボを取り付ければ、指が当たる箇所や、指の付け根が痛い等、部分的に拡張することができます。
4、レザーストッチャー(革靴を伸ばすスプレー)を使う
靴全体をよく伸ばしたい場合は、ストレッチ前に「レザーストッチャー(革靴を伸ばすスプレー)」をしておくと効果的です。(※本革製品のみに有効。)
5、シューストレッチャーをセットする
シューストレッチャーを靴の中に入れます。
6、長さを靴に合わせる
靴のサイズに合わせて、本体の長さを調節します。つまみを矢印Aの方向に回すと、かかととの距離が広くなり全体の長さが長くなります。足幅を伸ばしたい場合は、靴がピンとする程度に長さを合わせます。足長も伸ばしたい場合は、長さをできるだけ長くして靴をのばします。
7、幅を広げ伸ばす
レバーを矢印Aの方向に回し、幅を伸ばします。お好みの強さで止めます。
【ポイント!】ローファーなどのスリップオンタイプの靴や、女性用パンプスなどは、サイズがゆるくなりすぎると逆に歩きにくくなってしまいます。弱めに伸ばしたら履いてみて、まだきついようならまた伸ばす、というように何度か繰り返しながら、自分の足に合うよう伸ばしていくことがコツです。
7、時間をおく
そのままの状態で、1日~2日放置します。しっかり伸ばしたい場合や、合成皮革の靴の場合は、できるだけ長い時間放置します。
7、取り外して完了
靴から取り外せば完了です。取り外しの手順は、(1)まずレバーを回して幅を狭め、(2)次につまみを回し長さを短くして取り外します。靴をお履きになって、もし伸びが足りない場合は、もう一度伸ばしてください。
■足・指が当たって痛い箇所を部分的に伸ばすには、「ポイントストレッチャーで伸ばす」をご覧ください。
※ご注意
皮革の種類や仕上げ等によってお手入れ方法も異なりますので、目立たないところで一度お試しになってから行ってください。あくまで自己責任でお願いいたします。
(文・写真/靴のパラダイス)