靴のほつれた糸をきれいに直す方法
革靴やブーツなどの靴を履いていると、ステッチがほつれて、糸が出ることがあります。そんなとき、出た糸をキレイに処置する方法を、以下にご紹介させていただきます。
1、ほつれ部分
写真は、履きこんだ本革製のワークブーツ。羽根の付け根のステッチ部分から、糸が出ています。
2、余分をカットする
出た糸を、数ミリ(1~2mm程度)残して、切ります。
3、火であぶって溶かす
残った糸をそのままにしておくと、ほつれが進行してしまう恐れがあります。ほつれを食い止めるために、残った糸を変形させる必要があります。
ライターを使って、残った糸を火であぶって溶かします。その際、長時間火を当てると周りのステッチや革も焼けてしまうので注意です。できるだけ短時間、瞬間的に行います。写真の矢印のように、火を左右に振るようにあぶると良いと思います。
※周囲への引火や、やけどに注意して行なってください。
4、溶かした糸を押さえてつぶす
溶かした糸を、ライターの本体を使って、平らに押さえて固めます。できれば、周りのステッチになじませるようにします。溶けた糸はすぐに固まってしまいますので、火を当ててすぐに行ってください。
もし、うまくできなかった場合は、きれいになるまで【3】【4】を繰り返し行なうと良いと思います。
4、完了
処置完了です。見た目もスッキリきれいになりました。
【拡大】
拡大写真です。
もし、以上の手順を行ってもほつれが進行する場合、または、ほつれが著しい場合は、街の靴修理屋さんに縫い直し修理をしていただくことをお勧めいたします。料金は、ショップによって異なると思いますが、1箇所1000円~程度かと思います。(→全国の靴修理店検索)
※ご注意
皮革の種類や仕上げ等によってお手入れ方法も異なりますので、目立たないところで一度お試しになってから行ってください。あくまで自己責任でお願いいたします。
(文・写真/靴のパラダイス)