靴修理Q&A:リーガル(REGAL)の革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)を雪仕様のソール(靴底)へ貼り替え(オールソール交換修理)したい

靴:リーガル プレーントゥ ドレスシューズ
質問内容:靴底を雪仕様でビブラムソールを貼りたい考えてます
メイン用途はビジネスとなります 初めてのカスタムなので、ご相談しつつお願いしたく思います

リーガル(REGAL)プレーントゥ 革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)のソール摩耗部分

回答:
ソールの写真を3枚添付いたします。
写真1は、ビブラムタンクソールです。グリップ溝が深いため、雪道でも滑りにくいソールです。ただ、どうしてもカジュアル感が出てしまいます。
写真2、同じタンクソールで、耐熱性と寒冷地などの低い温度に強い素材です。こちらも、溝が深いためグリップ力がありますが、カジュアル感が強いです。
写真3、ビブラム冬用ソールです。凍結した道などでもグリップが効く素材を使用しています。デザイン的にもドレスシューズと相性が良いですので、おすすめできるかと思います。
以下は、以上の内容での御見積もりでございます。
(その他のソールをご希望の場合は、お申し付けください。)

【御見積(修理内容)】
紳士靴(リーガル)オールソール
ビブラムタンクソール(写真1)の場合
ビブラム100ファイヤー&アース(写真2)の場合
ビブラムS1219冬用ソール(写真3)の場合
送料

ビブラム(Vibram)1136、100ファイヤー&アイス、S1219アークティックグリップ冬用ソール

【靴のお役立ち新ページ】就職活動(就活)の靴選びと、冠婚葬祭の靴選び

就職活動(就活)の靴選び方法を説明したページと、冠婚葬祭の靴選び方法を説明したページを追加しました。よろしければご覧ください。

就職活動(就活)の靴選び

就職活動(就活)の靴選び

会社(企業)の面接など、就職活動(就活)に適した靴を説明いたします。

就職活動(就活)の靴選び

冠婚葬祭の靴選び

冠婚葬祭の靴選び

結婚式(婚礼・ブライダル)、葬儀などの法事(仏事)などの冠婚葬祭の場での靴選びについて説明いたします。

冠婚葬祭の靴選び

靴修理Q&A:ティンバーランド(Timberland)オパンケ製法のブーツのオールソール交換修理(靴底張替リペア・修繕・補修)が可能かどうか

靴:Timberland(ティンバーランド)ブーツ
質問内容:こちら修理可能ですか?

Timberland(ティンバーランド)ブーツ ソール摩耗部分

回答:
添付する写真のVibramカップソールで、形状が合えば修理が可能かと思います。
ソールの色は白と黒がございますので、元に近いのは白になるかと思います。
ソールを装着し、アッパー側面からオパンケ式で縫い付けます。
万一、形状が合わなかった場合は、着払いでご返送させていただくか、当方で破棄させていただくかたちになります。
職人に写真を確認いたしましたが、写真を拝見する限り、形状的に大丈夫そうとのことでした。
以下は、以上の内容での御見積もりでございます。

【お見積】
ビブラムカップソール
送料

Vibram(ビブラム)カップソールでのオールソール交換修理例

靴修理Q&A:ステイシーアダムス(STACY ADAMS)革底(レザーソール)ドレスシューズを現状より0.5cm~1.0cm厚底(上げ底)にしたい、またサイズがゆるいのでサイズ調整して欲しい

靴:STACY ADAMS(ステイシーアダムス)ドレスシューズ
質問内容:古着屋で購入した革靴なのですが、サイズが大きいのでインソールを敷いてもらいたい(元の敷革の下に)のと、ソールを5~10ミリ厚底にして欲しいです。
急ぎのため簡単な方法で提案いただけたらと思います。

Stacy Adams(ステイシーアダムス)革靴のソール部分とインソール部分

回答:

ビブラム(Vibram435)ハーフラバー(ハーフソール)での修理例

厚みを現状より5ミリ厚でよろしければ、
写真のビブラムハーフソールの厚みが6ミリありますので、
一番簡単かつ早くできます。
ヒールの高さも合わせます。
料金の目安
ハーフソールは、現状のソールに縫い付けます。
納期は2週間程度となります。

レザー(革)ハーフソールでの修理例

5ミリ以上ということですと、写真のようなレザー(革)のハーフソールを足せば、
プラス4ミリ(合計約10ミリ)となります。
その場合は、レザーハーフソールは縫い付けになりますが、ラバーのハーフソールは接着になります。
ヒールも高さを合わせます。
料金の目安は、ハーフラバー&ヒール修理レザーハーフソールとなります。
納期は2週間程度です。

ビブラム(Vibram)2055と、ビブラム(Vibram)8359ワイドラインでのオールソール交換修理例

その他、写真のソールなどへオールソールして、スポンジ系EVAミッドソールを挟んでご希望の厚みする方法もございます。
例えば15~20ミリ厚に仕上げる場合の料金は、ビブラム2055(またはビブラム8359)+EVAミッドソール(10ミリ)×1枚となります。
厚みを増せば料金も変わってきます。
ただ納期は4~5週間かかります。


【靴のお役立ち新ページ】ドレスシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)の正しい履き方と脱ぎ方

ドレスシューズの代表格である内羽根式ストレートチップ
ドレスシューズの代表格である内羽根式ストレートチップ

ドレスシューズと呼ばれる革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)の正しい履き方と脱ぎ方(紐靴編)を説明したページを掲載しました。
よろしければご覧ください!

ドレスシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)の正しい履き方と脱ぎ方

靴修理Q&A:フットジョイ(Footjoy)「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズのオールソール交換修理(靴底張替リペア・修繕・補修)にあたってのレザーソール(革底)とラバーソールの重さやメンテナンスなどの違いについて

フットジョイ(Footjoy)「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズのソール破損部分

靴:フットジョイ「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズ
質問内容:
ブログにも掲載されているようなFOOTJOY ICONのソール割れの修理希望となります。(修理希望は2足、写真は片足ずつを一緒に撮影) 1足(上に写っている)は左右ともかなり裂けてきています。
もう1足(下に写っている)はヒビの度合いが少ないのですが、いずれ裂けることは確実なのでやってしまおうかと。
ソールはレザーだと手入れが大変なのでラバーにしてソフトスパイク仕上。(スパイク鋲は手持ちがあるので不要)
ラバーソールは軽量とのことですが、交換前の樹脂ソールと比べても結構軽くなるでしょうか?(現状の重さぐらいが好みなので)
長々と質問をしてしまいましたが概算見積も含めてご回答いただければと思います。

回答:
修理内容は以下の通りですが、重さは元と同等か、若干重くなるかもしれません。正確なデータがなく申し訳ございません。
スパイク鋲はミリサイズのネジになりますので、市販のミリネジのスパイクが装着可能です。

アイコンの製法は、セメント式という接着式で作られています。
修理の際は、耐久性を考慮し元のような接着式での修理は行っておらず、ブラックラピド製法という、縫い付けの製法での修理になります。

ご参考:
ブラックラピド製法
https://www.parashoe.co.jp/care/seihou.html#mckaywelt
ブラックラピド製法での修理(ゴルフシューズ)
https://www.parashoe.co.jp/repair/#ゴルフ底ブラックラピッド製法

ブラックラピド製法は、ミッドソール(中間底)を靴本体に縫い付け(マッケイ縫い)し、アウトソールをウェルトに縫い付け(出し縫い)する伝統的な製法 で、ゴルフシューズでは一般的な製法のひとつです。
修理方法といたしましては、新しいウェルトを設置し、ミッドソールを靴本体に 頑丈にダブルで縫い付け、アウトソールをウェルトに縫い付けます。
そのため、元のソールより、若干厚めになり、重量も重くなります。
以前、当店で以上内容で修理したフットジョイ(アイコン)のゴルフシューズの 写真を添付いたします。
以下は御見積もりですが、次回修理の際は、ウェルトの縫いをほどくことで可能 になりますので、下記のブラックラピド製法代はかかりません。
以下は、以上内容での御見積もりでございます。

【御見積(修理内容)】
ラバーソール+ソフトスパイク
スパイク鋲ご不要(スパイク代分を値引き)
ブラックラピド式
×2足
送料

フットジョイ(Footjoy)「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズのオールソール交換修理事例

【靴の雑学 新ページ】革靴の踵(かかと)にある穴について

革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)を、長く通信販売(ネット通販)させていただいておりますが、お客様から意外と多くいただくお問い合わせのひとつが、踵(かかと)に開いた小さな穴についてです。

革靴の踵(かかと)にある穴「タックホール」

穴は、両足の踵に開いており、非常に小さく、貫通しています。
「不良品なのでは?」と思われ、お問い合わせをいただくことが多いです。

革靴の踵(かかと)にある穴「タックホール」に通した商品タグ

また、その穴が商品タグやプライスタグ(値札)などを付けるのに利用されていることから、そのために開けられた穴だと勘違いされがちですが、実は製造時に開けられた穴で、製品完成時からもともと開いている穴なのです。
この、かかとの穴のことを靴業界では「タックホール」と呼んでいます。

職人が釣り込みを行う作業工程の様子
職人が釣り込みを行う作業工程の様子

タックホールは、靴製造(製靴)の工程の中の「釣り込み」と呼ばれる、革靴のアッパー(甲革)を木型に入れて引っ張りながら釘で留めていく作業時に、アッパーの踵部分を木型に仮留めすることでできる穴です。
ですので、タックホールのある靴というのは、職人が一足一足手作業で製造した靴にしかなく、不良品ということでもありませんし、むしろ大量生産ではない高級紳士靴に多くみられる穴なのです。

靴製造の釣り込み工程中に革靴の踵に打った釘(タックス)
靴製造(製靴)時の釣り込み工程中に革靴の踵に打ってある釘(タックス)

なお、「タックホール」という呼ばれの所以は、靴業界では、釘(くぎ)のことをタックスと呼ぶことが多いので、タックスでできた穴(ホール)「タックス+ホール」という意味でからだと思われます。
タックホールについては、下記のページで詳しく説明していますので、よろしければご覧ください。
革靴の踵(かかと)に開いた穴「タックホール」のついてのお話

靴修理Q&A:ダナー(Danner)ブーツの純正ボブソール(白)をビブラム(Vibram)700+レザーミッドソール+革積み上げヒールへカスタム修理(オールソール交換修理/靴底張替リペア・修繕・補修)が可能かどうか

ダナー(Danner)ブーツのソール摩耗部分

靴:ダナー メンズブーツ
質問内容:
ブーツの修理依頼になります。
依頼内容は、レザーミッドソールカスタムリペア修理例にある、ビブラム700(黒)、レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペアになります。
写真を添付致しますので可能かどうかご連絡をいただければと思います。
また決済方法等についてどのようにすればいいか教えていただければと思います。

回答:
修理は可能でございます。
修理内容(ビブラム700黒+レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペア)にて承知いたしました。(仕上がりイメージは添付写真)
お支払い方法は、以下よりお選びいただけます。

・クレジットカード
・銀行振込
・代金引換
お支払い方法の詳細

【御見積(修理内容)】
ビブラム700(黒)
レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペア
送料

ビブラム700(黒)+レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペアでのオールソール交換修理例

靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」がリニューアルされ再刊されました。当店が2点ほど画像提供をさせていただきました。

靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

2004年にシューフィル社より発行された、国内初であり今でも国内唯一の靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」が、全日本革靴工業協同組合連合会より今年(2022年3月15日)日本の靴産業誕生150年を記念して再発刊されました。
(執筆:大谷知子/製作:シューフィルC&Cネットワーク

靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」のページ中身

前作は1800用語だったところ、今作は約2000用語に増加となりました。
イラストや写真とあわせて見やすいレイアウトになっています。
残念ながら、現在のところ非売品となっていまいますが、前作は以下アマゾンで電子書籍版または中古でお求めいただけます。

▼電子書籍版  ▼書籍版(中古)

 

今回の再発刊にあたり、当店ホームページの靴用語集から、以下2点ほど写真の提供をさせていただきました。

甲木(こうぎ)/靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

甲木(こうぎ)」の写真。
写真は、「甲木切り靴型(こうぎきりくつがた)」と呼ばれる、甲の部分が外れる昔ながらの木型で、靴職人だった私の祖父が使っていたものです。(→甲切り型
(関連記事:昔の木型-天然木製の「甲木切り型(甲切り型)」

半カラス(はんからす)/靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

半カラス(はんからす)」の写真。
半カラス仕上げとも呼ばれ、レザーソールを地面に触れない土踏まず部分のみ着色してエレガントに仕上げる技法です。(→半カラス仕上げ

画像提供:パラシューネット/靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

巻末の【画像提供・協力/取材協力】欄に、弊社(パラシューネット)の社名を載せていただきました。