靴修理Q&A:クラークス(Clarks)ナタリー クレープソール全面のゴム足し修理が可能かどうか

質問日:2022/12/21

質問内容:

クラークス ナタリー クレープソール摩耗部分

つま先とかかとが巻き上がったソールになっています。
天然クレープソール全体のゴム足し修理可能でしょうか?
それとも全交換になりますでしょうか?

回答:
ゴムが劣化しベタベタしているようですと、接着性が良くないため、ゴム足し修理は難しくなります。
職人に写真を確認いたしましたところ、写真を見る限り修理はできると思うとのことでしたが、左足のかかとが地が見えてしまっているので、綺麗に仕上がるかわかならないとのことでした。
色は違和感のないよう黒く塗装して仕上げるとのことです。(添付写真1)
靴をお送り頂き、もしゴム足し修理ができないと判断させて頂いた場合は、オールソール交換(添付写真2)をさせていただくか、着払いでご返送させて頂く、または当方で靴を破棄させていただくかたちになります。

クラークス ナタリー クレープソール ゴム足し修理例
クラークス ナタリー 天然クレープソール オールソール交換修理例

靴修理Q&A:フットジョイ(Footjoy)アイコン(ICON)ゴルフシューズのゴルフ用座金付き革底オールソール交換が可能かどうかと修理料金について

日付:2022/12/12

フットジョイ(Footjoy)アイコン(ICON)ゴルフシューズ ソール劣化破損摩耗部分


質問内容:
写真添付いたしますので、ゴルフ用座金付き
革底オールソール交換(左右)のお見積り宜しくお願いします。

回答:
写真を拝見しますと、
フットジョイ(FOOTJOY)のアイコン(ICON)のようです。
アイコンの製法は、セメント式という接着式で作られています。
修理の際は、耐久性を考慮し元のような接着式での修理は行っておらず、ブラックラピド製法という、縫い付けの製法での修理になります。

ブラックラピド製法は、ミッドソール(中間底)を靴本体に縫い付け(マッケイ 縫い)し、アウトソールをウェルトに縫い付け(出し縫い)する伝統的な製法 で、ゴルフシューズでは一般的な製法のひとつです。
修理方法といたしましては、新しいウェルトを設置し、ミッドソールを靴本体に 頑丈にダブルで縫い付け、アウトソールをウェルトに縫い付けます。
そのため、元のソールより、若干厚めになり、重量も重くなります。
以前、当店で以上内容で修理したフットジョイ(アイコン)のゴルフシューズの 写真を2枚いたします。

通常、アイコンは写真のようなラバーソールをおすすめしております。
レザーソール(添付写真2)も可能ですが、ラバーより重くなってしまうため、
元よりかなり重くなってしまいます。(正確なデータがありません。申し訳ございません。)

なお、次回ソール交換される際は、ウェルトの縫いをほどくことで可能 になりますので、下記のブラックラピド製法代はかかりません。
以下は、以上内容での御見積もりでございます。

【御見積(修理内容)】
ラバーソールの場合(添付写真1)の場合
レザーソール(添付写真2)の場合
ブラックラピド式

フットジョイ(FOOTJOY)アイコン(ICON)ゴルフシューズのラバーソール+ソフトスパイク鋲でのオールソール交換修理例(ブラックラピド式製法)
レザーソール(革底)+ソフトスパイク鋲でのゴルフシューズのオールソール交換修理例

履くだけで+6.5cm背が高くなる本革シークレットヒールアップシューズ(メンズ革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)新入荷。大きいサイズ(ビッグサイズ)27.5cm、28cm、28.5cm、29cm、29.5cm、30cm、31cm、32cmまであります!

メンズ 24.5cm、25cm、25.5cm、26cm、26.5cm、27cm~大きいサイズ(ビッグサイズ)27.5cm、28cm、28.5cm、29cm、29.5cm、30cm、31cm、32cmまである+6.5cm背が高くなるシークレットヒールアップシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)-内羽根式ストレートチップ、外羽根Uチップ、ウィングチップ、ダブルモンクストラップ

履くだけで+6.5cm背が高くなる本革シークレットヒールアップシューズ(メンズ革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)新入荷。
サイズは、24.5cm、25cm(25.0cm)、25.5cm、26cm(26.0cm)、26.5cm、27cm(27.0cm)~大きいサイズ(ビッグサイズ)27.5cm、28cm(28.0cm)、28.5cm、29cm(29.0cm)、29.5cm、30cm(30.0cm)、31cm(31.0cm)、32cm(32.0cm)まで展開!

外見は普通の紳士靴なので、誰にも気づかれずに履くだけで+6.0cm背が高くなり、脚長効果も得られます。アッパーは本革(牛革)で柔らかく、ソールは合成ゴム。ワイズ(足幅)は4E(EEEE)と幅広設計で足入れが良く、インソール全体に厚みがあり履きよい設計になっています。

▼お買い物はこちら(商品詳細ページ)▼
1、内羽根ストレートチップ 黒(写真左上)
2、外羽根Uチップ 黒(写真右上)
3、ウィングチップ 茶色(写真左下)
4、ダブルモンクストラップ ワイン(写真右下)


★他にも、大きいサイズの紳士靴、シークレットヒールアップビジネスシューズは多数ございます!
大きいサイズ紳士靴(革靴・ビジネスシューズ)一覧
背が高くなる靴(シークレットヒールアップシューズ)一覧

メンズの小さいサイズ(スモールサイズ/22cm、22.5cm、23cm、23.5cm、24cm)の+6cm背が高くなる本革シークレットヒールアップシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)

メンズの小さいサイズ(スモールサイズ/22cm、22.5cm、23cm、23.5cm、24cm)の+6cm背が高くなる本革シークレットヒールアップシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)内羽根式ストレートチップ、外羽根Uチップ、ウィングチップ、ダブルモンクストラップ

メンズの小さいサイズ(スモールサイズ)22cm(22.0cm)、22.5cm、23cm(23.0cm)、23.5cm、24cm(24.0cm)の+6cm背が高くなる本革シークレットヒールアップシューズ(革靴・ビジネスシューズ・紳士靴)が新入荷いたしました。

外見は普通の紳士靴なので、誰にも気づかれずに履くだけで+6.0cm背が高くなり、脚長効果も得られます。
アッパーは本革(牛革)で柔らかく、ソールは合成ゴム。インソール全体に厚みがあり、履きよい設計になっています。

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小さいサイズ(スモールサイズ)の紳士靴(革靴・ビジネスシューズ)一覧
背が高くなる靴(シークレットヒールアップシューズ)一覧

靴修理Q&A:トニーラマ(Tony Lama)ウエスタンブーツの甲革(アッパー)切れの補修を、オールソール交換修理(靴底張り替えリペア・修繕)と併せて可能かどうか

日付:2022/11/25

トニーラマ(Tony Lama)のウエスタンブーツの甲革(アッパー)切れ部分


質問内容:
トニーラマのウエスタンブーツのオールソール交換を依頼した者ですが、アッパーの革が切れているところを同時に補修したいのですが、可能でしょうか?

回答:
写真のように上から革を当てて、縫い付ける内容でよろしければ、ソール交換時に補修可能です。
お預かりした靴は、裏革は切れておらず、表革だけ切れている状態なので、裏から革を当てることができません。
左足も同様に切れそうなので、できれば両足での修理をおすすめします。(見た目も左右揃うので)
ただ、できるだけ似た類似革を探しますが、どうしても上から当てた感になってしまうとのことです。

トニーラマ(Tony Lama)のウエスタンブーツの甲革(アッパー)切れ部分の補修(革当て)方法

靴修理Q&A:メンズミュールサンダルのつま先のとんがりをカットしたいが可能かどうか

日付:2022/11/25
質問内容:
メンズ物、ミュール・サンダルですが、先の部分をカットする事は可能でしょうか?(とんがっている部分を平たくする)(先っぽを3cm程短くする)

メンズ(紳士用)ミュールサンダル

回答:
大変申し訳ございませんが、当店では修理は難しいと思います。
拝見しますと、つま先部分の生地がソールの巻き込んでいるので、つま先をカットしてしまうと、生地の後処理が難しくなるためです。(切りっぱなしになってしまいます。アッパーの処理も修理では難しいです。)

ただ、他店では何らかの方法で修理可能な場合もあるかもしれませんので、
持ち込みで対応できる街の一般靴修理店にご相談いただく価値はあると思います。

全国の靴修理店 検索サイト
https://shoepara.jp/repair/


靴修理Q&A:アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)エンジニアブーツを、レザーミッドソールを重ねて厚底へオールソール交換修理(靴底張り替え補修・修繕)したい

日付:2022/11/25
靴:アルファインダストリーズ エンジニアブーツ

アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)エンジニアブーツのソール部分

質問内容:
アルファインダストリーズのエンジニアブーツのソール交換を依頼したく、メールを差し上げました。
依頼したいブーツは添付画像1~3枚目のものです。
(新品購入後、ほぼ使用していません。)
これにミッドソールのみを追加して、添付画像4枚目のようにカスタムすることは可能でしょうか。

チペワ(CHIPPEWA)ブーツのソール部分

また、4枚目のような状態にするには、何mm分のミッドソールを追加すれば良いのでしょうか。(爪先とヒール部分が+20mmほど厚くなれば良いな、と思っていますが、あまり厚すぎると全体のバランスが悪くなってしまうでしょうか…。)
現状では爪先部分が薄く、歩き辛いため、バランスが悪くならない程度に(特に)爪先部分を厚くしていただきたいと思っています。
お手数かと存じますが、ご回答をいただけると幸いです。
また、ミッドソールの厚みが決まり次第、お見積りもいただきたいです。

回答:
修理は可能だと思いますが、添付写真1のヒール部分は、いただいた写真のようにくびれたような曲線に仕上げることが難しいです。

ヒールのくびれた仕上げ部分

写真1の線のように直線的な仕上がりになります。
アウトソールは、添付写真2のようなビブラム100あたりが近いと思います。

ビブラム(Vibram)100でのオールソール交換修理例

ミッドソールですが、レザーのミッドソールは1枚約3.5ミリですので、現状+2.0cmですと、おそらく現状1.0cmくらいだと思いますので、ビブラム100もほぼ同じ(11mm)なので、レザーミッドソールを5~6枚(17.5mm~21mm)使用するかたちになると思います。
ちなみに、いただいた写真はレザーミッドソールは3枚に見えます。
厚みは、ソール11mm+レザーミッドソール3枚で10.5mm=合計21.5mm(ウェルトは除く)くらいです。
いかがいたしましょうか?
以下は、写真と同じ3枚での御見積もりでございます。
レザーミッドソール1枚追加につき1800円(税込)となります。

【修理内容(御見積)】
ビブラム100 オールソール
レザーミッドソールカスタムリペア
レザーミッドソール2枚追加
送料

なお、レザーミッドソールの仕上げは、添付写真3のナチュラル仕上げ、ダークブラウン仕上げ、ブラック仕上げの3種類で、写真に近いのはナチュラル仕上げだと思いますが、いただいた写真より少し明るめになると思います。

レザーミッドソールカスタムリペアの仕上げ一覧(ナチュラル仕上げ、ダークブラウン仕上げ、ブラック仕上げ)

靴修理Q&A:スローウェアライオン(SLOW WEAR LION)エンジニアブーツのソール剥がれが接着直し修理(リペア・修繕・補修)可能かどうか

スローウェアライオン(SLOW WEAR LION)エンジニアブーツのソール剥がれ部分

質問内容:昨年スローウエアライオンのエンジニアブーツを中古で買いました。ソールは新しいのですがブーツ自体は古いらしくセメント製法のソールが剥がれていました。チェーン店の修理屋さんに出して2回直していただきましたがすぐに剥がれてしまいました。これ以上できないと言われまして困っております。ソールはVibramのものでほぼ新品に見えます。左の方が剥がれてますが右も開けば剥がれそうです 両足のソール再貼り付けをお願いします。

回答:
職人に確認いたしましたところ、修理は可能だろうとのことでした。
修理内容といたしましては、今付いているヒールを外し、元のウェルトとソールをしっかり再接着したうえで、ソールを靴にマッケイ式で縫い付け、ヒールは新しいものへ交換する(外したヒールは使えないそうため)内容になるとのことでした。ヒールを外さないと、ウェルトの巻き直しなどができないそうです。ソールはマッケイ縫いで縫い付けますので、修理後は剥がれる心配はなくなります。
ヒールは、元と同じビブラム700を使用し、添付写真のように革を積み上げてナチュラルで仕上げれば、元とほぼ変わらない体裁に復元できそうです。

革積み上げヒール(ナチュラル仕上げ)+ビブラム(Vibram)700ヒールでの修理例

Q&A:ロックステッチについて

「ロックステッチ」底付け(ソールの縫い付け)時の縫い方について
https://www.parashoe.co.jp/shoes/footwear#rockstetch

靴の修理サービスや通販で靴を永く販売・提供させていただく中で、たまにいただく質問が、「ソール(靴底)を縫ったステッチが擦り切れてしまったら、ソールが剥がれてしまうのではないか?」といったご質問です。
結論からお答えしますと、簡単にソールは剥がれることはないのでご安心ください。

ロックステッチ-ソールの両側から交差縫い

なぜかというと、マッケイ式グッドイヤーウェルト式(またはハンドソーンウェルテッド式)、ブラックラピド式ステッチダウン式といった、マッケイ(アンズ)縫い出し縫いでソールを縫い付ける製法で、靴製造や修理(ソール交換)する場合の縫い付け方式が「ロックステッチ」と呼ばれる、ソールの両側(靴内側と地面側)から二本の縫い糸を絡めながら縫うためです。そのため、地面側のステッチ糸が擦れて切れたとしても、もう一方側の糸は切れていないので、縫いがほつれることはなく、ソールは剥がれることはないです。
また、ソールを縫い付ける前には、しっかり接着も行っていることが多く、たとえ両方のステッチがほつれたとしても、簡単に剥がれるといったこともありません。

グッドイヤーウェルト製法の出し縫いステッチが切れている様子

上の写真は、グッドイヤーウェルト式の革靴(ドレスシューズ・ビジネスシューズ・紳士靴)の地面側の出し縫い糸が、擦れて切れている写真です。こういう状況になっても、ソールは剥がれていません。もう一方(ウェルト側)のステッチが健在だからです。ちなみに、歩行時に一番擦れやすいのはソール中央部であって、縫い糸の箇所(ソールの端部分)は擦れにくい場所なので、糸が簡単に擦り切れるといったことは少ないです。

グッドイヤーウェルト式製法の底面(ソール側)の出し縫い糸(ステッチ)が切れてほつれている状態

写真は、グッドイヤーウェルト式製法の紳士靴の底面(ソール側)の出し縫い糸(ステッチ)が切れてほつれている様子です。

グッドイヤーウェルト式製法のウェルト側(コバ)の出し縫い糸(ステッチ)はほつれていない

同じ箇所の対のウェルト側の出し縫い糸(ステッチ)。
全くほつれておらず、ソールも剥がれていません。
ウェルト側(上部)の糸と、底面(ソール)側(下部)の糸は別々で、二本の糸がソール内で綾かけのように縫われているためです。


インジェクションモールド式製法の靴について(特徴と見分け方)

インジェクションモールド式製法の靴(シューズ)の特徴と見分け方
https://www.parashoe.co.jp/shoes/footwear#injectionmolded

インジェクションモールド式の構造図
(イラスト/シューフィル百靴事典」より)

インジェクションモール式製法とは、出来上がったアッパーを金型にはめ込み、ゴムを流し込んでソールを形成する製法です。
革靴(ドレスシューズ・ビジネスシューズ・紳士靴)やカジュアルタウンシューズ、スニーカーなど最近の靴(シューズ)で多く見られるようになりました。
ソール形成と圧着を同時に行うことができ、靴の製造にかかる時間を大幅に短縮できるうえ、靴の各サイズの金型を一度作ってしまえば、あとはゴムの原材料費だけでソールを形成することができるため、サイズ別にソールを手配する手間を省けるだけでなく、初期費用は大きくかかりますが将来的な製造コストを大きく抑えることができ、大量生産に向いている製法のひとつです。
また、接着剤を使わずに、溶かしたゴムを流し込んでアッパーにソールを形成装着できるため、ソールのデザイン(形状)の自由度が高く、かつ、非常に防水性の優れた靴が出来上がります。変わったデザインのソールや、防水シューズのほとんどは、このインジェクションモールド式と言ってよいと思います。
ただ、同製法の靴のソールが磨り減り修理する場合、ヒールにゴムを足したりする修理はできる場合がありますが、ソール形状によってはオールソール交換修理には向かない場合も多いです。(ソール形状と接着面が通常の靴のように平らな感じならソール交換修理が可能ですが、変わったデザインのソールやアッパーを包み込むような接着面だった場合は、ソール形状の復元が難しいためソール交換ができないことがあります。)

インジェクションモールド式は、金型でソールを形成するため、見た目に以下のような同製法独特の特徴を見ることができます。それらの特徴を見ることで、セメント式(出来合いのソールを接着する方式)なのか、インジェクションモールド式で造られた靴なのか、見分けることができます。

インジェクションモールド式製法の靴にあるソール中央部の線状の突起

まず、代表的な特徴として、ソールのつま先のセンター(中央)部分に、線状の細い線(突起)が見られます。

インジェクションモールド式製法の靴にあるソールのヒール中央部の線状の突起

ヒールの中央(センター)にも同様の線(突起)があります。
これは、ソール形成した金型のつなぎ目の跡です。
インジェクションモールド式の金型は、左右のパーツに別れており、それを挟んで靴に固定しゴムを流し込みます。
そのため、同製法の靴のほとんどに、ソール(およびヒール)中央部にこのような線状の突起を見ることができます。これが、同製法で作られた靴だと、一番見分けが付くポイントになるかと思います。

インジェクションモールド式製法の靴にあるソール中央部の丸状の突起

次に、ソールの中央部分に、写真のような丸状の突起がある場合があります。

インジェクションモールド式製法の靴にあるソールのヒール中央部の丸状の突起

ヒール中央にも同じような突起がある場合があります。
これは、金型にゴムを注入したときの穴の跡です。
ゴムを流し込んでソールを形成する、インジェクションモールド式独特の特徴です。

インジェクションモールド式製法の靴のコバ(ウェルト)のバリ

もう一つ、インジェクションモールド式の特徴として挙げられるのは、コバ(ウェルト)上部のバリです。
ソールはコバ(ウェルト)ごと一体で金型で形成するため、ソール(金型)の端にあたるウェルト部分にバリが生じる場合があります。これは、本物のウェルトを巻くグッドイヤーウェルト式(またはハンドソーンウェルテッド式)やマッケイ式(ウェルト付き)などではありえない特徴です。

以上3つは、本製法独特の特徴で、他の製法にはない特徴になりますので、製法を見分ける際の参考にしてみてください。