2025年1月25日(土)、銀座月光荘で開催中の「Noriyuki Misawa Exhibition『A single sketch Vol.1 ~ Creative Toughness ~ 』at MAISON GEKKOSO」を訪れました。
ハンドメイド靴職人の三澤則行氏による、アート作品の個展。
同氏は、靴をモチーフにした芸術作品の制作を行っていて、昨年(2024年)にはニューヨークで個展を開催するなどの実力派アーティストだ。
今回、新作「MUSIC Ⅵ-horn-」の発表を兼ねた個展開催となる。
ギャラリー会場内の様子。
三澤則行(Noriyuki Misawa)氏。
今回の個展で初めてお披露目となる新作「MUSIC Ⅵ-horn(ホルン)-」と共に。
後ろの壁に飾られてるのは、作品のもとになった同氏のスケッチ画。
新作「MUSIC Ⅵ-horn(ホルン)-」2025年制作。
靴と楽器ホルンをイメージし、革で作られている。
制作のもとになった三澤氏のスケッチ画「MUSIC Ⅵ-horn-Drawing(ホルン ドローイング)」。
三澤氏の創作は、必ず1枚のスケッチ画を描くことから始まることから、今回の個展のタイトル「A single sketch」にもなった。
本ポスターは販売もされていた。
三澤則行氏の代表作である「靴の巣(Foot’s Nest)」2020年作。
材料は、靴のソールやヒールなどに使われる積み上げ革を使って作られている。
新型コロナウィルス感染拡大をうけ、緊急事態宣言が発出された2020年に制作。
外出の自粛を余儀なくされ、靴が蔑ろにされるような想いから、どうにか靴を違うアプローチで表現できないかと思い制作したのだそう。
そういった当時の三澤氏の思いが、革一枚一枚に積み上がっているように見えた。
「靴の巣」のすぐ下の段に飾られた、ハンドメイド紳士靴「MUSIC Ⅰ」(2018年作)。
アッパー(甲革)のデザインはもとより、ソールの美しいライン、ヒールやリフト(ゴム部)の形状、土踏まずのタックス飾りなど、オーダーメイドで真摯に靴づくりを続ける中で培った三澤氏の美的感性がうかがえる一足。
漫画本「靴のカタチ 〜靴職人 三澤則行の軌跡〜」(原作:中村旭宏/作画:モロトト/発行:The FAN合同会社、文彩堂出版)。
三澤氏の半生を描いたマンガとなっている。
【本個展を訪れて】
三澤則行氏はもともとはハンドメイド靴職人。
現在は、靴職人としての活動の傍ら、アート作品の制作に打ち込み、自身の感性や思想を表現している。
個展は国内にとどまらず、ロンドン、ニューヨーク、パリ、シンガポールでも開催され、海外でも好評を得ている。
また、2025年5月には大阪・関西万博(TEAM EXPOパビリオン)で「未来の靴のカタチ」という展示発表を予定している。
靴職人として、またアーティストとして、今後の益々の活躍を期待したいと思います。
個展は、2月2日(日)まで開催されていますので、ぜひ銀座へ足を運んでみてください♪
個展名:Noriyuki Misawa Exhibition「A single sketch Vol.1 ~ Creative Toughness ~ 」場所:月光荘(画室1)
東京都中央区銀座8丁目7−2 永寿ビルB1F
■詳細レポート
https://shoepara.jp/tips/577/