フットジョイ(Footjoy)「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズのオールソール交換修理(靴底張替リペア・修繕・補修)にあたってのレザーソール(革底)とラバーソールの重さやメンテナンスなどの違いについて

フットジョイ(Footjoy)「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズのソール破損部分

靴:フットジョイ「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズ
質問内容:
ブログにも掲載されているようなFOOTJOY ICONのソール割れの修理希望となります。(修理希望は2足、写真は片足ずつを一緒に撮影) 1足(上に写っている)は左右ともかなり裂けてきています。
もう1足(下に写っている)はヒビの度合いが少ないのですが、いずれ裂けることは確実なのでやってしまおうかと。
ソールはレザーだと手入れが大変なのでラバーにしてソフトスパイク仕上。(スパイク鋲は手持ちがあるので不要)
ラバーソールは軽量とのことですが、交換前の樹脂ソールと比べても結構軽くなるでしょうか?(現状の重さぐらいが好みなので)
長々と質問をしてしまいましたが概算見積も含めてご回答いただければと思います。

回答:
修理内容は以下の通りですが、重さは元と同等か、若干重くなるかもしれません。正確なデータがなく申し訳ございません。
スパイク鋲はミリサイズのネジになりますので、市販のミリネジのスパイクが装着可能です。

アイコンの製法は、セメント式という接着式で作られています。
修理の際は、耐久性を考慮し元のような接着式での修理は行っておらず、ブラックラピド製法という、縫い付けの製法での修理になります。

ご参考:
ブラックラピド製法
https://www.parashoe.co.jp/care/seihou.html#mckaywelt
ブラックラピド製法での修理(ゴルフシューズ)
https://www.parashoe.co.jp/repair/#ゴルフ底ブラックラピッド製法

ブラックラピド製法は、ミッドソール(中間底)を靴本体に縫い付け(マッケイ縫い)し、アウトソールをウェルトに縫い付け(出し縫い)する伝統的な製法 で、ゴルフシューズでは一般的な製法のひとつです。
修理方法といたしましては、新しいウェルトを設置し、ミッドソールを靴本体に 頑丈にダブルで縫い付け、アウトソールをウェルトに縫い付けます。
そのため、元のソールより、若干厚めになり、重量も重くなります。
以前、当店で以上内容で修理したフットジョイ(アイコン)のゴルフシューズの 写真を添付いたします。
以下は御見積もりですが、次回修理の際は、ウェルトの縫いをほどくことで可能 になりますので、下記のブラックラピド製法代はかかりません。
以下は、以上内容での御見積もりでございます。

【御見積(修理内容)】
ラバーソール+ソフトスパイク
スパイク鋲ご不要(スパイク代分を値引き)
ブラックラピド式
×2足
送料

フットジョイ(Footjoy)「ICON(アイコン)」 ゴルフシューズのオールソール交換修理事例

【靴の雑学 新ページ】革靴の踵(かかと)にある穴について

革靴(ビジネスシューズ・紳士靴)を、長く通信販売(ネット通販)させていただいておりますが、お客様から意外と多くいただくお問い合わせのひとつが、踵(かかと)に開いた小さな穴についてです。

革靴の踵(かかと)にある穴「タックホール」

穴は、両足の踵に開いており、非常に小さく、貫通しています。
「不良品なのでは?」と思われ、お問い合わせをいただくことが多いです。

革靴の踵(かかと)にある穴「タックホール」に通した商品タグ

また、その穴が商品タグやプライスタグ(値札)などを付けるのに利用されていることから、そのために開けられた穴だと勘違いされがちですが、実は製造時に開けられた穴で、製品完成時からもともと開いている穴なのです。
この、かかとの穴のことを靴業界では「タックホール」と呼んでいます。

職人が釣り込みを行う作業工程の様子
職人が釣り込みを行う作業工程の様子

タックホールは、靴製造(製靴)の工程の中の「釣り込み」と呼ばれる、革靴のアッパー(甲革)を木型に入れて引っ張りながら釘で留めていく作業時に、アッパーの踵部分を木型に仮留めすることでできる穴です。
ですので、タックホールのある靴というのは、職人が一足一足手作業で製造した靴にしかなく、不良品ということでもありませんし、むしろ大量生産ではない高級紳士靴に多くみられる穴なのです。

靴製造の釣り込み工程中に革靴の踵に打った釘(タックス)
靴製造(製靴)時の釣り込み工程中に革靴の踵に打ってある釘(タックス)

なお、「タックホール」という呼ばれの所以は、靴業界では、釘(くぎ)のことをタックスと呼ぶことが多いので、タックスでできた穴(ホール)「タックス+ホール」という意味でからだと思われます。
タックホールについては、下記のページで詳しく説明していますので、よろしければご覧ください。
革靴の踵(かかと)に開いた穴「タックホール」のついてのお話

ダナー(Danner)ブーツの純正ボブソール(白)をビブラム(Vibram)700+レザーミッドソール+革積み上げヒールへカスタム修理(オールソール交換修理/靴底張替リペア・修繕・補修)が可能かどうか

ダナー(Danner)ブーツのソール摩耗部分

靴:ダナー メンズブーツ
質問内容:
ブーツの修理依頼になります。
依頼内容は、レザーミッドソールカスタムリペア修理例にある、ビブラム700(黒)、レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペアになります。
写真を添付致しますので可能かどうかご連絡をいただければと思います。
また決済方法等についてどのようにすればいいか教えていただければと思います。

回答:
修理は可能でございます。
修理内容(ビブラム700黒+レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペア)にて承知いたしました。(仕上がりイメージは添付写真)
お支払い方法は、以下よりお選びいただけます。

・クレジットカード
・銀行振込
・代金引換
お支払い方法の詳細

【御見積(修理内容)】
ビブラム700(黒)
レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペア
送料

ビブラム700(黒)+レザーミッドソール+革積み上げヒールカスタムリペアでのオールソール交換修理例

靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」がリニューアルされ再刊されました。当店が2点ほど画像提供をさせていただきました。

靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

2004年にシューフィル社より発行された、国内初であり今でも国内唯一の靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」が、全日本革靴工業協同組合連合会より今年(2022年3月15日)日本の靴産業誕生150年を記念して再発刊されました。
(執筆:大谷知子/製作:シューフィルC&Cネットワーク

靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」のページ中身

前作は1800用語だったところ、今作は約2000用語に増加となりました。
イラストや写真とあわせて見やすいレイアウトになっています。
残念ながら、現在のところ非売品となっていまいますが、前作は以下アマゾンで電子書籍版または中古でお求めいただけます。

▼電子書籍版  ▼書籍版(中古)

 

今回の再発刊にあたり、当店ホームページの靴用語集から、以下2点ほど写真の提供をさせていただきました。

甲木(こうぎ)/靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

甲木(こうぎ)」の写真。
写真は、「甲木切り靴型(こうぎきりくつがた)」と呼ばれる、甲の部分が外れる昔ながらの木型で、靴職人だった私の祖父が使っていたものです。(→甲切り型
(関連記事:昔の木型-天然木製の「甲木切り型(甲切り型)」

半カラス(はんからす)/靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

半カラス(はんからす)」の写真。
半カラス仕上げとも呼ばれ、レザーソールを地面に触れない土踏まず部分のみ着色してエレガントに仕上げる技法です。(→半カラス仕上げ

画像提供:パラシューネット/靴用語事典「百靴事典(ひゃっかじてん)」

巻末の【画像提供・協力/取材協力】欄に、弊社(パラシューネット)の社名を載せていただきました。

【セール情報】マッケイ製法の本革ビジネスシューズ(革靴・紳士靴)を、10,800円→通販特価8,990円(税込・送料無料)にてご提供!ネット注文で、さらに5%OFF★サイズ(メンズ)25.0cm~27.0cm(3E/EEE)[格安・激安]

当店オリジナルブランド「PARASHOE(パラシュー)」のマッケイ製法の革靴をセール特価でご提供いたします。

PARASHOE(パラシュー)マッケイ製法 ビジネスシューズ(革靴・紳士靴)各種 特価セール

甲革は柔らかな本革(牛革)で、ソールは滑りにくく減りにくい合成ゴム素材です。ソールはアッパーと縫い底方式(マッケイ式)になっており本格的な作りです。
在庫限りの通販特価になります。ネット注文でさらに5%引きとなります!
この機会に是非ご利用ください★

【通販特価】
通常価格 10,800円→ 8,990円(税込・送料無料)
※ネット注文でさらに5%OFF!

【展開サイズ(メンズ)】
25.0cm、25.5cm、26.0cm、26.5cm、27.0cm

【ワイズ(足幅)】
3E(EEE)

【商品ページ(ご注文はこちら)】
内羽根ストレートチップ 黒(写真左上)
内羽根ストレートチップ 茶色(写真左下)
セミブローグ 黒(写真右下)
セミブローグ 茶色(写真右上)

ゴルフシューズの新デザイン(素材、色)を考える。

こんにちは。靴のパラダイス 店長の大嶋です。
今回は、当店オリジナルブランド「PARASHOE(パラシュー)」の、ハンドメイドのゴルフシューズに、新しいモデルをラインナップしようと、素材とデザイン、カラーを考えました。

ゴルフシューズのスケッチ画(デザイン イラスト)を描く

デザインは、定番的に人気のある白色のサドルシューズをベースに、ショートウィングのコンビネーションカラーを考案しました。

完成したゴルフシューズのスケッチ画(デザイン イラスト)

ソールは本格的なレザーソール(革底)で、革の風合いを活かした生地仕上げ(ナチュラル仕上げ)、アッパーは、白×黒(クロコ型押し)×ダークブラウン(つま先、かかと部)の3色使いに決めました。

完成したゴルフシューズ(ハンドソーンウェルト製法/グッドイヤーウェルト製法)

完成したゴルフシューズ。
内張やインソールもすべて本革を使った、総革仕上げ。
熟練した靴職人によるハンドソーンウェルテッド製法(構造はグッドイヤーウェルト製法と同じ)の本格派ゴルフシューズです。

PARASHOE(パラシュー)クラシックゴルフシューズ(ハンドソーンウェルト製法/グッドイヤーウェルト製法)

受注生産でご注文承ります。
ご注文はこちら→商品ページ

ecco(エコー)レーザースニーカーの丸ごと剥がれたソールを、オールソール交換修理(靴底張り替えリペア・補修・修繕)可能かどうか

日付:2022/06/07
靴:ecco(エコー)レザースニーカー

ecco(エコー)レザースニーカー ウレタンソール 経年劣化破損部分

質問内容:
デンマークのeccoのレーザースニーカーですが、ソールが丸ごと剥がれてしまいました。添付した写真のような状態ですが、そちらで修理は可能でしょうか。可能な場合には料金も教えていただけると助かります。

回答:
写真を拝見いたしますと、元の製法はインジェクションモールド式という、出来上がったアッパーにゴムを 流し込んでソールを圧着する製法で作られているようです。
修理は、ソールを全て取り外し、ウェルトを新たに設置して、マッケイ式でミッドソールを縫い付け、アウトソールを貼り付けるような修理内容となります。
ただ、元のソール形状が、アッパーを包み込むような形状になっているため、
アッパー(甲革)にソールの剥がした跡が露出してしまうと思われます。
剥がし跡が大きい場合は、添付写真1のように、革またはラバーを当てて覆う必要がある場合があります。
ですので、なかなか綺麗に仕上げるのが難しいかと思われます。
アウトソールといたしましては、元がウレタン素材のため、
添付写真2、3のような、柔らかいスポンジソールがよろしいかと思います。
以下は、以上内容での御見積もりでございます。

【修理内容(御見積)】
ビブラムソール(スポンジ)
ウェルト設置
(+甲革にラバー又は革を巻く必要があった場合

ecco(エコー)レザーシューズのソール交換事例と、ビブラムスポンジソール

ecco(エコー)ゴルフシューズのソール剥がれを、修理(靴底補修・リペア・修繕)可能かどうか

日付:2022/05/30
靴:ecco(エコー) ゴルフシューズ

ecco(エコー)ゴルフシューズ レザーソール(革底)摩耗部分

質問内容:
ECCOのゴルフシューズですが、革の底が両足共に母子球のところで剥がれてしまいました。修理出来ますでしょうか?修理できるとしたら料金と期間を教えて下さい。

回答:
本ECCOのゴルフシューズの製法は、セメント式という接着式で作られています。
以前、当店でソール交換修理した同じタイプのECCOのゴルフシューズの写真を3枚添付いたします。
修理の際は、耐久性を考慮し元のような接着式での修理は行っておらず、ブラックラピド製法という、縫い付けの製法での修理になります。

ブラックラピド製法は、ミッドソール(中間底)を靴本体に縫い付け(マッケイ 縫い)し、アウトソールをウェルトに縫い付け(出し縫い)する伝統的な製法 で、ゴルフシューズでは一般的な製法のひとつです。
修理方法といたしましては、新しいウェルトを設置し、ミッドソールを靴本体に 頑丈にダブルで縫い付け、アウトソールをウェルトに縫い付けます。
そのため、元のソールより若干厚めになり、重量も重くなります。
以下は、添付写真と同じ仕様のレザーソールでの場合と、添付写真4のラバー ソールの場合の御見積もりでございます。ラバーソールの方が軽量に仕上がりま すので、元と同じくらいの重さで仕上げたい場合は、ラバーソールをおすすめい たします。
なお、次回の修理される際は、グッドイヤーウェルト製法同様にウェルトの縫い をほどくことで可能になりますので、下記のブラックラピド製法代はかかりません。

【御見積】
1、ゴルフシューズ(ECCO) オールソール交換
レザーソール or ラバーソール
ブラックラピド式
送料

ecco(エコー)ゴルフシューズ オールソール交換修理例
ソール交換 修理前と修理後
ecco(エコー)ゴルフシューズ オールソール交換修理例 底面と側面
オール交換修理後の底面と側面
ecco(エコー)ゴルフシューズ オールソール交換修理例 ウェルト交換部分
ウェルト交換部分

ルイヴィトン(Louis Vuitton)ドレスシューズの割れたソールを、オールソール交換修理(靴底補修・リペア・修繕)したい

日付:2022/05/23
靴:ルイヴィトン ドレスシューズ 2足

ルイヴィトン ドレスシューズ レザーソール摩耗部分

質問内容:
ヴィトンの靴二足を修理したく問い合わせさせて頂きました。
一足は裏が割れているのでオールソール交換をしないといけないと他店で言われました。 ですのでそのようにお願いします。
もう一足は自分で修理したりしていますがラバーが剥がれやすくて少し困っています。

ルイヴィトン ドレスシューズ ハーフラバー 剥がれ部分

回答:
ソール交換の1足の方は、
レザーソール+革積み上げヒール+半革リフト(添付写真1)
に、ハーフラバー(添付写真2)が元に近い仕様になります。
ヒールは添付写真3のV字が近いです。
レザー部分をダークブラウンに塗るのはオプションとなります。
また、添付写真4のようなソールもございます。
ラバーインジェクションレザーソールというソールで、レザーソールに滑り止めラバーが内蔵され、レザーソールの通気性や屈曲性の良さを残しつつ、ラバーの減りにくい滑りにくい特性を付帯したレザーソールです。

ラバー剥がれの方の一足は、
添付写真5のビブラム2027ハーフラバーが比較的元に近い印象かと思いますので、貼り直す修理が可能です。しっかり下地処理して接着し直しますので、簡単に剥がれることはないです。

レザーソール(革底)の種類と、ハーフラバーの種類