質問日:2023/01/28
質問内容:
Golfシューズとして修理可能ですか?
現状
ECCO(EUR 43):前側ソールウレタン接着部で剥がれ、ヒールはウレタン部分劣化。
Footjoy(US 9D):ソフトスパイク劣化外そうとしてもベースが回って外れない部分あり、前側ソールのゴム部分割れ目あり交換して欲しい。現在のソフトスパイクをすべて外し、新しもと交換可能にしてほしい。
回答:
2足ともに、再接着やゴムの交換およびスパイク鋲の交換は難しいため、オールソール交換修理となります。
eccoの方は、元がセメント製法という接着方式でソールが装着されております。
修理の際は、耐久性を考慮し元のような接着式での修理は行っておらず、ブラックラピド製法という、縫い付けの製法での修理になります。
ブラックラピド製法での修理(ゴルフシューズ)
https://www.parashoe.co.jp/repair/#ゴルフ底ブラックラピッド製法
以前、当店でブラックラピド式で修理したeccoゴルフシューズの写真添付いたします。
ブラックラピド製法は、ミッドソール(中間底)を靴本体にマッケイ式で縫い付け(マッケイ縫い)し、アウトソールをウェルトに縫い付け(出し縫い)する伝統的な製法 で、ゴルフシューズでは一般的な製法のひとつです。
修理方法といたしましては、新しいウェルトを設置し、ミッド ソールを靴本体に 頑丈にダブルで縫い付け、アウトソールをウェルトに縫い付 けます。
そのため、元のソールより若干厚めになり、重量も重くなります。
軽量に仕上げたい場合は、添付写真のラバーソールをおすすめいたします。
なお、次回もしソール交換修理される際は、ウェルトの縫い(出し縫い)を縫い直すことで可能になりますので、下記お見積もり内のブラックラピド製法代はかかりません。
フットジョイの方は、グッドイヤーウェルト式という製法で作られています。
同製法のシューズは、ウェルト(コバ)の縫い(出し縫い)をほどいて元のソールを取り外し、新たなソールをウェルトに再び縫い付けるという方法での修理になります。
ですので、eccoのシューズのような、接着方式から縫い方式へ製法を作り替えるといった作業がないため、通常修理となります。
一方、eccoのシューズは、一度当店で修理することによって、グッドイヤーウェルト式に近い構造になるため、先述のとおり次回もしオールソール交換される際は、グッドイヤーウェルト式同様の修理(ウェルトの出し縫いをほどいて縫い直すことで修理)が可能になりますので、通常修理でいけるようになります。
また、レザーソール(革底)の場合の色は、添付写真のような明るめの色のタイプになります。(イタリー製 高級オイルなめしレザー)
もしレザーソールをご検討いただく場合は、できればフットジョイの方のみをおすすめいたします。
eccoの方は、製法を作り替える際に使用する部品が元より多くなるので、重くなりがちなため、ラバーソールをおすすめしております。
ご参考までに、レザーソールは柔軟性が良いですが雨などの水分に弱く、ひび割れや乾燥を防ぐための定期的なメンテナンス(油(ミンクオイルなど)の補填)が必要になってきます。ラバーソールはレザーソールと比べ柔軟性は欠きますが、耐久性や雨にも強く、メンテンスも必要ありません。
以下は、ラバーソールの場合とレザーソールの場合での御見積もりでございます。
【お見積もり】
ゴルフシューズ オールソール交換修理
・ラバーソールの場合
・レザーソール(革底)の場合
+ブラックラピド式(eccoの方)